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在ケニア日本国大使館は、エリトリアセーシェルソマリアを兼轄しています。

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カンバランド熱烈大歓迎会

青年海外協力隊、仲島涼子さん

★わたしがケニアにいるのは
青年海外協力隊ケニア隊員(村落開発普及員)として、マチャコスの水灌漑省水資源管理庁アティ川流域事務所で活動しています(任期:2011年5月30日-2013年5月29日)。マチャコスは首都ナイロビから南東60キロ、乗合バスで約2時間の位置にある穏やかなカンバ族が住むのどかな町です。

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★カンバ族、カンバランドに夢中
赴任後、カンバ族、カンバランドに魅せられ、今では、「Mimi niMkamba! (私はカンバ人よ!)」とスワヒリ語で自ら名乗ってしまう私がいます。今日は、カンバランドの一つエマリにある寄宿学校での熱烈大歓迎会の模様をお伝えします。

★天然の舞台で
2012年7月29日、隊員仲間と共に学校を訪問。案内してくれたのは、Dr. Martin(ドクター・マーティン)。マチャコスの知人です。彼は本業医者の傍ら、本学校の運営を支援しています。私たち3人が到着すると全生徒(10代後半)130人から、「ワァァァ」と大歓声。教室から校庭に全ての椅子を運び出し、褐色砂だらけの天然舞台にて、生徒たちによる熱烈大歓迎会が開始。各グループが各部族語での歌、踊り、寸劇、コメディを繰り広げます。感心したのは、一人一人が見事な歌唱力、演技力の持ち主だったこと。そこには、未来の喜劇役者もいました。生徒たちが心から楽しんでいる様子が伝わってきて、私たちも自然に体が揺れ、顎が外れるくらい「アッハッハ」と大笑いし、気がつくと、一緒に輪になってカンバダンスを踊っていました。さぁ、次は私たちの出番です!隊員仲間それぞれがアイディアたっぷりに自己紹介とふるさと紹介を行い、私ときたら、生徒達のリクエストにより空手の型を披露することに!! 生徒も巻き込み皆大興奮です。

ここが僕らの舞台さ♪

★「私たちは乾いています」
思えば、Dr.Martinとの出逢いは、水関連の活動をしている私に、彼が学校の井戸設置の相談を持ちかけてきた事がきっかけでした。カンバランドは半乾燥地帯に属し、特に水環境が厳しく、いたる所に大きな水タンクが備え付けられています。しかし、本学校には水タンクはあれども資金や備品調達面で井戸の設置が難しく、また基幹道路となるモンバサロードからも車で約30分と離れているため、毎回の水運びもかなりの難を要します。JICAボランティアとして水資源管理庁で活動している経験から、様々な情報提供や人材紹介と、つなぐ役割を心がけてきました。今回、隊員仲間を誘っての学校訪問もその一つ。カンバランドの人達の生活に触れて欲しい、生の声を聴いて欲しいとの想いが常にあります。学校の環境を間近に見ることで、彼の言葉「We are thirsty.(私たちは乾いています)」が乾燥した風と共に肌に伝わってきました。

学校の水状況について話すDr. Martin

校内の濁った貯水池

★ケニアの輝く原石
嬉しいことに、JICA KENYAボランティア調整員から譲り受けた地球儀(日本語表記)があったので、これを学校に寄贈することにしました。寄贈前に、ゲーム形式でケニアと日本の位置を当ててもらうなどして、生徒たちは両国の具体的な距離感をつかんだようです。また日本語への興味も更に増したようで、現在は日本語のみの地球儀が生徒たちの手によって、彼らの言葉で表される日が来るかもしれません。

将来の夢を力強く語ってくれた生徒達の輝く瞳、日本の大学進学方法について真剣に相談してきたジョン君。「願いは叶うよ。私もケニアに行きたいと思い始めて10年後、ケニアにいる自分に驚いた!」なぁんて、私も熱く語りながら、未来のケニアを担っていく一粒一粒の原石をまぶしく見つめていました。

ケニアはどこ、どこだ?

★期待する楽しさ

現在、井戸設置に向けて、小さな小さな働きが進んでいます。本当に実現できるかどうかはわかりません。しかし、私達は大きく大きく期待することができます。この学校の名前が私達を元気づけます。なぜなら、学校名は、スワヒリ語でTUMAINI(トゥマイニ)、日本語で「期待する」という意味を持つのですから。

私たちのTUMAINI