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在ケニア日本国大使館は、エリトリアセーシェルソマリアを兼轄しています。

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ケニアの音楽祭

青年海外協力隊 菅井  河奈子さん

マサイ族の発表の様子

歌や踊りが大好きなケニア人。
そんなケニア人に大人気のKenya Music Festival

毎年6月から市、県大会と予選が行われ、8月に全国大会が開催される。

ケニア全国の小学生から大学生までが出場する、
日本で言うと合唱コンクールみたいなもの。

でも、日本の合唱コンクールとちょっと違うんです。

ケニアには42の部族が存在し、部族間では言葉も違えば文化も違う。
そうなったら、当然音楽も変わってくる。
だから、日本のように課題曲、自由曲を競い合うことができないんです。

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マサイ族やトゥルカナ族は、民族衣装を身にまとい、民族ダンスを発表する。
その他の部族もゴスペル、聖歌をポップ調に編曲したものやアフリカで人気の曲などを歌う。

 

でも、やっぱりタダでは終わらないのが、ケニア。
パフォーマンスも採点の対象となるため、
ゴスペルでも何でも、踊りながら歌う。
そんなに踊らなくていいだろうってくらい踊る。

 

こうやって、楽曲の種類によって部門分けをし、各部門において優勝校を決定する。


一週間続くこの音楽祭は、ケニア全土の42部族の文化や音楽を一度に楽しめる
なんともお得な隠れフェスティバルである。

 

なぜ私がこんなにこの音楽祭に詳しいかと言うと、
実は、私が配属されているチャバカリ高校は、ケニアでも有名な優勝常連校なのです!!

菅井さんの配属先・チャバカリ高校の発表

私にとって、今年で2回目のKenya Music Festival

 

2011年はナクルで開催された。
会場は、Lions Primary School と Menengai High School

 

カフェテリアや図書館、教室などを会場として、
日本の夏フェスみたいな形で開催される。

昨年は、まだケニアに来て間もなかったため勝手がよくわからず、
学校、ケニアに振り回され、大会が終わるころには疲れ果てていました。

 

時間通り始まるわけなし、それどころか、3時間の遅れ。
プログラム順に発表しないから、いつ始まるのかわからず、ご飯にもトイレにも 行けない。
空腹との戦い。会場も急に変更するし、押しに押して、結局、学校に帰れたのも23時。

 

今年は、振り回されないぞっ!

 

まず学校のバスでは行かない。場所もわかるし、自分ひとりで行ける。
それから、かばんには、飲み物とちょっとしたお菓子を入れておく。
いつお昼ごはんを食べれるかわからないからね。

 

プログラムなんてあったもんじゃないから、自分で情報収集。
ケニア人は、ゲスト(外国人)にとっても優しいから、困っていると全力で助けてくれる。
そんなケニア人を味方につけて、最新情報をゲット。

 

もう一度。
今年は、振り回されないぞっ!!

優勝杯を手に歓喜するチャバカリ高校の生徒

今年も観客は、うちの学校目当てに会場に来ているようだ。
「もうすぐ、チャバカリ高校の出番です。」とアナウンスがあると、
歓声が上がり、観客が殺到する。
だから、場所取りも一苦労。。

 

学生たちの発表の心配は全くしてません。
さすが不動のチャンピオン。


毎日の練習通りに歌えば、必ずトロフィーを取ってきてくれる。

 

今年は、8部門に出場し、6部門で優勝!!

最後の発表では、観客も抑えきれず、歌の途中で歓声が上がり、
曲の終わりには、スタンディングオベーション!!

今までで一番最高のパフォーマンスでした。

 

でも、内緒の話。
本当は、学校のダイニングホールで独り占めして楽しむパフォーマンスが一番最高なんです!!

 

学生たちが楽しそうに歌っている姿を見ていると、
学生時代に色んなことに熱中したことを思い出した。
まさか自分が先生という立場で、学生と青春を共有することがあるなんて。
それも、ケニアという地で。笑

ケニアに来てから、常識ってなんだったんだろうと考えることがたくさんある。
日本ではありえないことがたくさん存在し、でもそれは、ケニアの文化であり個性でもある。
派遣してから一年と半年が経ち、柔軟に対応できるようになったなぁと自分を客観視しています。

 

私にとって、今年で最後のKenya Music Festival

 

教室に向かう途中だって、
PCルームでパソコンを直している時だって、
休日に洗濯物を干してるときだって、
いつでも聞こえてきたあの歌声。

聞けなくなるのはとっても寂しいですが、それが青春ってものですよね。
先生だから我慢しなきゃ。笑