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在ケニア日本国大使館は、エリトリアセーシェルソマリアを兼轄しています。

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草の根・人間の安全保障無償資金協力 2012/2013

タイトル マクエニ県ンジウ及びエマリ地域給水計画に対する草の根・人間の安全保障無償資金の引渡式典
日付 2014年10月8日
場所 マクエニ郡 マクエニ県 ムンブニ区 ムレニュ地域
案件名 マクエニ県ンジウ及びエマリ地域給水計画
供与金額 109,775米ドル(8,891,775円)
出席者
合計約60名
概要
 
 
 
 
 
2013年2月20日に在ケニア日本大使館にて贈与契約の署名式を行った「マクエニ県ンジウ及びエマリ地域給水計画」がこのほど完了し、マクエニ郡にて引渡式典が行われ、森公使が出席しました。
 
本計画は、半乾燥地域であるために水不足に悩むンジウ・エマリ地域の住民のために「砂ダム」を建設し、安定的に水を供給するもので、住民の生活水準の向上や貧困の削減を図ることを目的にしています。砂ダムとは、雨季にのみ大量の水流をもつ河川に建設するコンクリートの堰のことです。激しい水流によって運ばれた水と砂をコンクリート堰でせき止め、堰の上流側に砂と水の堆積層をつくり、この堆積層は乾季になっても水が蒸発するのを防ぎながら維持され、大量の水(堆積層の4割)を貯めることができます。砂を30-50cm掻くだけで水がしみ出てくるので、砂でろ過された清潔な水が容易に得られます。砂ダムは、低コストで建設でき、メンテナンスもほとんど必要としません。乾燥・半乾燥地の水不足を解消する有力な手段の一つです。
 
森公使は会場に到着後、テープ・カットと銘板の除幕を行いました。その後、実際に砂ダムから手動ポンプで水を汲み上げ、記念の植樹を行いました。
 
地域住民代表が行ったスピーチでは、毎日水汲みのために4kmの距離を移動していた子どもや女性のこと、水不足のため、衣類の洗濯や水浴びを3日おきにしか出来なかったことなど、砂ダムが出来る前の生活がどれほど苦しいものであったかが語られました。これからは1年を通じて水が手に入るため、今まで出来なかった農作物の栽培も可能になり、住民も食料不足で困ることはなくなることでしょう。
 
ムンブニ区長ジュリアス・マインハ氏とムレニュ地域長タイタス・ムビイシャ・マテボ氏が、工事のために尽力した地域住民とウトオニ開発機構へ祝辞を述べた後、ウトオニ開発機構のケビン・ムネーネ代表は、アフリカに住む人々のうち、約3億4,500万人が、未だに水の入手が困難な状況であることに触れ、環境にやさしく、維持・管理の手間も殆どかからない、この砂ダムという技術を他の地域でも広めていきたい、と語りました。ウトオニ開発機構は、これまでにマクエニ郡の他にもマチャコス郡、カジヤド郡にて、合計1,500基以上の砂ダム建設を手がけています。

これに対し森公使は、本計画が完了したことへの賛辞を述べるとともに、その実現のために様々な課題に直面したであろう関係者を労いました。そして昨年横浜で開かれた第5回アフリカ開発会議(TICAD V)の柱の一つが「効果的な水資源管理及び安全な水の供給とアクセスの改善」であり、今回のプロジェクトはこの目標の達成にも資するものであることを述べました。
 
最期に、本計画の調整役を務めたウトオニ開発機構のアン・ムリミ氏が、地域住民と日本大使館へ感謝の言葉を述べ、式典は幕を閉じました。
 

写真

地域住民による感謝の踊り

森公使によるテープカット

砂ダムに設置された浅井戸と手動ポンプ

手動ポンプで水を汲み上げる森公使

記念の植樹を行う森公使

公使によるスピーチ

水を汲み上げる地域住民

式典参加者達