黄熱予防接種証明書(イエローカード)携行の必要性について
1 WHOが指定する黄熱に感染する危険のある国、黄熱予防接種証明書要求国
(1)参照先:厚生労働省検疫所ホームページ→ 「黄熱の予防注射について」→「黄熱の予防ワクチンについて」
上記ホームページを参照し常に最新の情報を確認してください。
(2)黄熱に感染する危険のある国(以下、「感染危険国」)から来る渡航者は、黄熱予防接種証明書要求国(以下、「証明書要求国」)に入国する際には、イエローカードの掲示が求められます。
(3)ケニアは「感染危険国」であり、「証明書要求国」です。
(4)ケニアが「感染危険国」に指定されていることが,現時点でケニア国内で黄熱病の流行があるということを示すものではありません。現在の黄熱病の流行については,上記検疫所のホームページを確認して下さい。
2 ケニア渡航に関してのイエローカードカード携行に関する注意事項
(1)ケニアに長期滞在の方
ケニアは、黄熱の予防接種を勧めている国なので、黄熱病の予防接種をし、ケニアから他国へ行く場合には、行き先がどこであっても「感染危険国」ケニアから「証明書要求国」ケニアに戻ることになるので、常にイエローカードを携行しましょう。
(2)日本からケニアのみを短期旅行(出張)し日本に戻ってくる方
日本は「感染危険国」でも「証明書要求国」でもないので、ケニア入国及び日本入国にはイエローカードが必要ありません。主な乗り継ぎ地のアラブ首長国連邦(ドバイ)、カタール(ドーハ)、トルコ(イスタンブール),香港についても、「証明書要求国(地域)」ではありません(2011年1月16日現在)。ただし、タイ(バンコク)など「証明書要求国」で乗り継ぎをのみの場合には,確認されませんが,乗り継ぎ時間の関係で一時入国する場合には確認されますので注意が必要です。
(3)日本からケニアを含む数カ国を通過する場合
ケニアが「感染危険国」であるため、途中の入国地、乗り継ぎ地等対応状況を確認する必要があります。
(4)日本以外の居住国からケニアのみ短期旅行(出張)して居住国に戻る場合
居住国が「証明書要求国」であり,「感染危険国」ではない居住国からケニアのみを短期旅行(出張)して戻る場合,ケニア(「感染危険国」)から居住国(「証明書要求国」)に帰国した際の入国手続きで,イエローカードの提示を求められます。
(5)ケニアで飛行機の乗り継ぎ、寄港などをする場合
「感染危険国」ケニアに入国手続きをしない乗り継ぎのみ、寄港のみであっても、「証明書要求国」によっては、イエローカードの提示を求められる可能性があり、入国地の対応状況を確認する必要があります。(一例:「インド」2011年1月16日現在)
(6)「証明書要求国」の中には,「感染危険国」から入国する場合,たとえトランジットだけであっても,イエローカードの提示を求められる国があります。携行していない場合は,予防接種を要求され,10日程度,観察できる場所に留め置かれる可能性もあります。(一例:「南アフリカ」2011年2月4日現在)
2011年1月26日
在ケニア日本国大使館
医務班、領事・警備班
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