平成24年度日本NGO連携無償資金協力「ナイロビ州ランガタ県における都市型コミュニティヘルス改善事業(第3期)」((特活)チャイルドドクター・ジャパン)に係る贈与契約署名

平成24年1月30日
髙田大使とチャイルドドクター・ジャパン 現地代表公文和子氏の贈与契約署名の様子
髙田大使とチャイルドドクター・ジャパン 現地代表公文和子氏の贈与契約署名の様子

1月30日、平成24年度日本NGO連携無償資金協力「ナイロビ州ランガタ県における都市型コミュニティヘルス改善事業(第3期)」の贈与契約の署名が、髙田稔久大使と(特活)チャイルドドクター・ジャパン現地代表公文和子氏との間で行われました。チャイルドドクター・ジャパンは、本資金を活用し、ナイロビ市内の3カ所のスラムにおいて、ケニア政府が推進するコミュニティヘルス戦略(CHS)の実践活動を実施します。

<本件プロジェクトの概要>
本プロジェクトは、ナイロビ市のスラム内の劣悪な環境の中で保健指標を改善していくために、衛生状況の改善や予防接種率・妊婦検診受診率の改善、重症化する前に早期受診を行う行動変容など、自発的な予防活動を促進し、住民自らの手で健康を維持しようとする意識を高めることを目指して行われているもので、2011年2月より3年間の全体計画で行われています。

過去2年間で、ナイロビ市内の3カ所のスラムでコミュニティが自主的に保健医療問題を考えていく体制を築くとともに、コミュニティヘルスワーカーなどに対して知識や技術に関する研修を実施するなど、能力強化を中心に活動を行ってきました。

3年目となる第3期は締めくくりとして、これまでの定期活動を継続すると同時に、持続発展性を確立するための活動(特にコミュニティ内のインフラ強化及び人材の能力強化)、革新的なモデルの導入(土のうによる路地の補修(「(特活)道普請人」と連携、住民の保健情報管理)など、教訓・成功例を公衆衛生省やその他協力団体に発信していくことができるような活動を中心に行う計画となっています。

<チャイルドドクター・ジャパンの活動紹介>
チャイルドドクター・ジャパンは、ケニアにおいて約10年前より、貧困地域に住む人々や慢性疾患・特定疾患を抱える人々に対し、保健・医療分野で支援することを目的に活動しています。

本件プロジェクトの他、貧困地域に居住する子ども達の医療費を支援する医療スポンサーシップ事業、当団体が運営するクリニックを通して、低所得者を中心に低額の外来診療を提供する低額診療事業、HIV感染者・エイズ患者やその家族に対するケアや治療を無料で提供するエイズ支援事業などを行っています。

リンク:チャイルドドクター・ジャパンホームページ(http://www.child-doctor.org/