渡航情報(スポット情報)
ケニア:ナイロビ市内イスリー地区における爆弾事件の発生に伴う注意喚起
(内容)
1.12月7日午後8時過ぎ、ナイロビ市内イスリー地区(ソマリア人が多数居住する地域)のヒダヤ・モスク前の路上において、何者かが手榴弾を投てきし、5人が死亡し、37人(うち1名は同地区選出国会議員)が負傷する爆弾テロ事件が発生しました。同イスリー地区では、12月5日夕刻、鉄くず販売店前の路上で簡易爆弾が爆発し、通行人1名が死亡し7名が負傷する爆弾テロ事件が発生しており、翌6日には、ケニア警察の一斉捜査により不法滞在容疑が疑われる外国人等60人以上が逮捕され、爆弾等が押収されていました。
2.本年9月末、ケニア軍を中心とするアフリカ連合部隊がソマリアのイスラム過激組織「アル・シャバーブ(以下AS)」の最重要拠点であったソマリア南部の港町キスマヨを制圧しました。一方でケニア国内ではAS残党等による報復テロ攻撃の脅威が高まっており、ナイロビ市内では、特にイスリー地区においてテロ攻撃が多発しています。同地区では今回の事件以外にも、以下の事件が発生しています。
- ゴミ集積所における爆弾テロ事件(10月12日、1名負傷)
- 車両販売店のガレージにおける爆弾テロ事件(11月6日、2名負傷)
- スーパーマーケット付近における爆弾テロ事件(11月14日、1名負傷)
- 乗り合いバスに対する爆弾テロ事件(11月18日、10人死亡33人負傷)
(なお、11月18日の爆弾テロ事件後、同地区では、テロ攻撃に怒ったキリスト教徒の若者らが、ソマリア人(イスラム教徒)コミュニティーを襲撃する暴動事件も発生。)
3.ケニアに渡航・滞在される方は、上記情報を考慮して最新の治安情報の入手に努めるとともに、ナイロビ市内においては、イスリー地区には近づかないよう心がけてください。また、ナイロビ市内の他の地域についても、標的となる可能性のある政府・軍・警察等関係施設、国連等関係施設、教会等へはできるだけ近づかない、あるいは、滞在時間を短くするなどして警戒してください。また、外国人が多く利用する施設や人が多く集まる施設(ホテル、ショッピング・センター、レストラン、空港等)を利用する際は、周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら速やかにその場を離れるなど、自らの安全確保に努めて下さい。さらに、不測の事態が発生した場合の対応策を検討し、状況に応じて適切な安全策が講じられるよう心がけて下さい。
4.なお、最近のスポット情報及び危険情報(http://www.anzen.mofa.go.jp)を改めて確認するとともに、海外渡航前には万一に備え、家族や友人、職場の同僚等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。また、テロ事件等に遭遇した際には、在ケニア日本国大使館に速やかに連絡を取るようお願いします。緊急事態に備え、携帯電話にあらかじめ大使館の連絡先(電話:+254-(0)20-2898000)を登録するとともに、御質問等がある場合は、大使館領事・警備班宛(大使館領事メール:ryouji@nb.mofa.go.jpにご連絡ください。
(問い合わせ先)
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3680
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2306
○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)
○在ケニア日本国大使館
住所:Mara Road, Upper Hill, Nairobi, Kenya
(P.O. Box 60202, Nairobi)
電話: (市外局番020) 2898000(代表)
国外からは (国番号254) 20-2898000(代表)
FAX : (市外局番020) 2898220
国外からは (国番号254) 20-2898220
ホームページ: https://www.ke.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html