二国間オフセットクレジットメカニズム(JCM)署名式

平成25年6月12日
署名はジュディ長官(中央左)の執務室で行われ、署名者のアリ次官(中央右)の他、ストア水担当次官(右)も同席した。
ジュディ長官が見守る中、署名したJCM文書を取り交わすアリ次官と高田大使
2013年6月12日、高田大使とアリ環境担当次官が、それぞれ日本政府とケニア政府を代表し、ジュディ・ワクフング環境・水・天然資源省長官の立ち会いの下、二国間オフセットクレジットメカニズムの文書に署名しました。
 
二国間オフセットクレジットメカニズムは、我が国が提案する温室効果ガス排出量削減のための新しい取り組みです。我が国の優れた環境技術を活用した支援によって、途上国における温室効果ガスの排出量を削減した場合に、その削減量を我が国の削減目標の達成に組み込むことができるという仕組みです。
 
京都議定書に基づくクリーン開発メカニズム(CDM)は、機敏性などの観点から弱点が指摘されており、我が国が提案する二国間オフセットクレジットメカニズムは、CDMを補完する仕組みとして途上国からの関心を集めています。ケニアは、モンゴル、バングラデシュ、エチオピアに続き、4カ国目のパートナーとなりました。
 
今回署名された文書に基づき、両政府間の共同委員会が設置され、細則や具体的な事業の実施に向けた議論が進みます。この新しい仕組みが、ケニアにとっては優れた低炭素技術の導入を促し、我が国にとっては温室効果ガスの削減目標の達成に寄与するという、ウィンウィンの関係をもたらすものとなるよう、ケニア政府とともにより具体的な調整を進めていく予定です。
 
外務省の報道発表(ご参考)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press6_000332.html