草の根・人間の安全保障無償資金協力 2011/2012

平成24年5月28日
校門前で公使の到着を歓迎する人々
校門からの道沿いには住民や児童が並び公使を出迎えました
タイトル

カプコリス小学校拡張計画 引渡し式

日付

2012年5月28日

場所

リフト・バレー州ウェスト・ポコット県カペングリア

案件名

カプコリス小学校拡張計画

供与金額

US$ 106,071 (Kshs 8.5 million)

出席者

計約500名

概要

 

 

 

 

 

 

草の根無償資金の支援を受け、2011年3月より進められていた「カプコリス小学校拡張計画」のすべての作業が予定通りに完了し、5月28日に山田公使出席のもと、盛大な引渡し式が行われました。


1964年に設立された同小学校は、施設の老朽化に加え、初等教育の無償化(2003年)により増加の一途をたどる児童数を収容するのに十分な数の教室や机・椅子などがありませんでした。また職員室棟は土壁でできていたため崩壊の危険があり、寮にはマットレスもベッドもなく児童は床に直に寝ているといった状況でした。本計画は、7教室・職員室棟・トイレの建設及び、椅子・机・ベッド・マットレス・貯水タンクの設置により同小学校の学習環境の改善を図るものでした。


山田公使は式典会場となる同校に到着時、地域住民による熱烈な歓迎を受け、引き続いて記念プレートの除幕とテープカット、また他の来賓も交えた記念植樹が行われました。


式典では、カプコリス小学校を含む近隣小学校の児童による歌の披露や詩の朗読、また地元ポコット族の伝統的な踊りが住民グループにより披露されました。来賓によるスピーチではまずオクトーイ校長が日本政府への謝辞を述べました。県の教育担当官チェムウォロ氏やムルゴール副大臣は、日本からの支援を感謝するとともに、カプコリス小学校は本計画の成果を児童の成績向上という結果で示すことが求められている、と同小学校の職員・児童を鼓舞しました。


山田公使は本計画の完了に対する祝辞に加え、国家の発展における教育の重要性と、その重要性を地域住民が認識していることが本計画の完了に繋がっていると語りました。最後に、住民によるカプコリス小学校への支援が今後も継続され、より多くの児童が同校で教育を受けることができるように願っていると述べ、締め括りました。

 

写真

記念プレートの前で山田公使(右)とオクトーイ校長(左端)
テープカットを行う山田公使
ポコット族の伝統的な戦士の踊り
教室内を見学する山田公使(中央)とムルゴール副大臣(左端)
草の根無償で設置された貯水タンク(手前)とトイレ(後方)
草の根無償で購入された女子寮のベッドとマットレス
踊りの輪に加わる山田公使(中央)とムルゴール副大臣
スピーチをする山田公使(右端)