草の根・人間の安全保障無償資金協力 2011/2012
平成24年1月18日
タイトル |
日本の伝統的技法・上総掘り技術を活用して安全な水供給を実現した水供給プロジェクトの完成式
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日付
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2012年1月18日
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場所
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ウェスタン州 サミア県 フニュラ郡
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案件名
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上総堀り技術を活用したウエスタン及びコースト州における安全な水供給計画
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供与金額
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90,424米ドル
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出席者
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- 在ケニア日本国大使館 特命全権大使 高田稔久
- International Water Project(被供与団体)から会長デニス・アウォリ氏(元駐日ケニア大使)夫人他、代表者3名
- サミア県行政官、県水・潅漑担当官など数名
- 同県各地区代表および住民など
計約200名 |
概要
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ウェスタン州サミア県フニュラ郡において、日本の草の根・人間の安全保障無償資金協力により実施された「上総掘り技術を活用したウエスタン及びコースト州における安全な水供給計画」の完成式が行われ、高田大使が出席しました。
2010年4月に開始した本プロジェクトでは、安全な水へのアクセスが難しいフニュラ郡において、日本の伝統的な井戸掘り技法である「上総掘り」の普及を目指す現地NGOのInternational Water Project(IWP)が住民と協働で20本の井戸を掘削しました。この技法は安全な水の供給を実現しただけでなく、現地で調達可能かつ低コストの資材だけを用いているため、掘削作業に参加した住民による上総掘り技術の更なる普及や、井戸の永続的な維持管理を可能としています。
今回の完成式では、高田大使によるテープカット及びサインボードの除幕の後、コミュニティの人々が日本への感謝の歌と歓迎のダンスを披露しました。続いて、県行政官、水・灌漑担当官、そしてIWP代表者が日本への謝辞を述べました。高田大使は、2011年東日本大震災後の支援に関し、ケニア政府及び国民への謝意を表し、また本プロジェクト完成の祝辞を述べました。加えて、安全な水供給をより多くの地域で実現するために、技術を体得した人々による上総掘りの普及を期待すると語りました。
式の後、隣村の井戸へ視察に出向いた高田大使は、コレラ等の水に起因する感染症に対する不安がなくなったという住民の声を聞き、プロジェクトの成果を実感しました。
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