草の根・人間の安全保障無償資金協力 2014/2015

平成27年4月30日
クワカターナ・アースダムの全景
被供与団体からプロジェクトの説明を受ける森公使
タイトル クワカターナ・アースダム建設計画 草の根・人間の安全保障無償資金協力の引渡式典
日付 2015年4月30日(木)
場所 キトゥイ郡 ムウィンギ県 ングウタニ区 タアナンザウ地区 クワカターナ村
案件名 クワカターナ・アースダム建設計画
供与金額 118,500米ドル(9,717,000円)
出席者
合計約80名
概要 クワカターナ・アースダム建設計画」がこのほど完了し、キトゥイ郡ムウィンギ県において引渡式が行われ、森公使が出席しました。本案件では、アースダム、砂ダム、重力式給水等の建設及び柵の設置を行いました。
 
式典では、住民代表者から日本、そしてNGO「女性草の根開発プログラム」(WGDP)からの協力についての謝辞が述べられました。以前は、当該地域の女性や子どもが毎日往復7kmかけて水汲みをしていましたが、アースダム建設後、その距離が大幅に縮まり、水汲みの担い手である女性や子どもの負荷が大幅に削減されました。

キトゥイ郡議会議員のムウェンデ氏はスピーチの中で、クワカターナ同様、水不足に悩む郡内の他の地域でも安全できれいな水が住民の手に届けられるように、キトゥイ郡に対し働きかけをしていくことを表明しました。また、NGO「女性草の根開発プロジェクト」委員長のムウェンドワ氏は、「本プロジェクトはこれで終わりではない。今後は、いかにこのダムを維持していくかが重要である」と住民に説明しました。
 
最後に、森公使からは、プロジェクト完成までの団体関係者や地域住民、キトゥイ郡関係者の尽力を労い、2,000人以上の住民に裨益する本プロジェクトが成功裡に終わったことに対して感謝の意が述べられました。また、2012年からJICAとKEFRI(Kenya Forestry Research Institute)がキトゥイ郡で協働しているプロジェクト「気候変動への適応のための乾燥地耐性育種プロジェクト(JICA Project on Development of Drought Tolerant Trees for Adaption to Climate Change in Drylands of Kenya)」についても紹介しました。近年の気象変動に適応すべく、干ばつに耐えうる樹木の開発を5年かけて実施していく取組みが紹介され、草の根・人間の安全保障無償資金協力に限らず、他の分野でも日本からキトゥイ郡への協力が続いていることに言及しました。
 

写真

銘板の前に立つ関係者【左から右】マベンゴ氏(地域の長老)、イクク氏(タアナンザウ地区長)、森公使、ンガンギ氏(WGDP CEO)、ムウェンドワ氏(WGDP委員長)
ムウェンデ氏(郡議会議員)によるスピーチ
森公使によるスピーチ
地域住民による踊り