Grant Assistance for Grass-roots Human Security Projects 2010/2011

平成23年3月14日
分娩・出産棟予定地で測量を行うモシロ診療所委員会メンバー
サイトーティ内務・外務大臣(中央)が見守る中署名する高田大使(左)とモシロ診療所代表のサンカレ氏
タイトル

草の根無償援助でコミュニティ念願の出産病棟をマサイ族診療所に建設

日時

2011年3月14日

場所

ナイロビ、ハランベーハウス

案件名

モシロ診療所拡張計画

供与金額

104,737米ドル

主な参加者

主な活動

高田大使はナイロビのハランベーハウスにおいて、モシロ地区を代表する国会議員のジョージ・サイトーティ内務及び外務大臣を証人として、草の根・人間の安全保障無償資金協力の贈与契約書(供与金額104,737米ドル、約8,274,223ケニアシリング)に診療所代表のピーター・サンカレ氏との間に署名を交わしました。

本計画は草の根無償資金でモシロ診療所に出産・分娩棟を建設するものです。カジアド県モシロ地区は、出産・分娩棟のあるナロックの医療施設から90キロ以上離れているため、通常、出産は自宅で助産婦を介して行われます。モシロ診療所は規模が小さく医療器具なども不足しているため、妊婦が安心して出産できないだけでなく緊急の場合にも対処できない状況であり、出産・分娩病棟の建設は地域住民の長年の願いでした。

マサイ族の伝統や風習が根強く残るモシロ地域ですが、近代的な医療施設の必要性も十分認識されています。1992年に開設されたモシロ診療所は助産婦の訓練を行い、自宅や医療施設での安全な出産を促したり、5歳以下の乳幼児の予防接種の普及などに努めてきました。しかしながら診療所の施設不足故に適切な基礎医療サービスを提供することができていないため、このような状況を改善するために日本政府として援助することを決定したと高田大使は述べました。