Grant Assistance for Grass-roots Human Security Projects 2010/2011
平成23年3月11日
タイトル
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土砂でふさがったアースダムの修復を図る草の根・人間の安全保障無償資金協力プロジェクトの署名式
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日時
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2011年3月11日
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場所
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イースタン州、イクダ県
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案件名
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ングニ・アースダム修復計画
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供与金額
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100,013米ドル
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主な参加者
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- 在ケニア日本国大使館 二等書記官 松浦 宏
- 地元国会議員 アイザック・ムオキ氏
- イクダ県県知事
- イクダ県水省関係者
- 女性草の根開発プログラム(被供与団体)代表
- 地元住民ほか
合計約300名
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主な活動
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イースタン州イクダ県のカリブ区において、日本の草の根・人間の安全保障無償援助による「ングニ・アースダム修復計画」の署名式が行われ、松浦書記官が出席しました。
本案件では、イースタン州にて水の供給に活躍しているNGO女性草の根開発プログラムが、イクダ県カリブ区の住民に水を安定的に供給するため、アースダム(20,000m³)を修復するとともに、浅井戸(1基)を掘削し、手動ポンプを設置します。それと同時に3百万シリングの選挙区開発基金(CDF)を活用し、同アースダムの沈泥を防ぐため、貯砂ダム2基を設置し、方水路なども整備します。
今回の署名式では、まず松浦書記官が現場を観察し、現状を確認した後、県知事及びNGO代表から日本政府への謝辞が述べられました。松浦書記官は女性草の根開発プログラムや政府関係者にプロジェクト開始における祝辞を述べ、いかに住民が水源地まで遠い道のりを歩いているかということを実感し、水の獲得が困難である中、本プロジェクトのニーズが高いかということを再認識したと語りました。
プロジェクト対象地域であるイクダ県カリブ区は半乾燥地域に属し、年間降水量は500~900mmと少量で、度重なる干ばつ・飢餓の被害に悩まされています。唯一の水源であったングニ・アースダムは2007年の集中豪雨の影響により土砂が大量に流れ込み、以来、使用不可能となったため、住民は水汲みに他の水源地へ毎日往復約10kmの距離を歩かざるを得ない状況となりました。このため、経済活動や学業等に費やす時間が奪われているほか、水の量・質の不足から生じる水関連の疾病(例:アメーバ性細菌・寄生虫感染、腸チフス等)に罹りやすくなっています。
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