草の根・人間の安全保障無償資金協力 2013/2014
平成26年10月18日
タイトル | ンコイラレ・コミュニティ・ヘルス・センター建設計画に対する草の根・人間の安全保障無償資金の引渡式 |
日付 | 2014年10月18日(土) |
場所 | ナロック郡 ・南ナロック県・マラ地区・ンコイラレ |
案件名 | ンコイラレ・コミュニティ・ヘルス・センター建設計画 |
供与金額 | 122,266 米ドル (9,903,546円) |
出席者 |
合計約1,200人
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概要 | 2013年2月に、贈与署名式を行なった「ンコイラレ・コミュニティ・ヘルス・センター建設計画」がこのほど完了し、ナロック郡 ・南ナロック県・マラ地区・ンコイラレにおいて引渡式が行われ、寺田達志大使が出席しました。 本計画では、地域の住民に質の高い医療サービスを提供するために、新しい外来病棟、職員住宅、利用者トイレを建設し、医療機材、職員住宅用家具、ソーラーパネル、貯水タンクを設置しました。これまで6,000平方キロメートルにおよぶマラ地区には20キロの遠隔地に一か所しか病院がありませんでした。患者は埃立つマサイマラ自然保護区を車両に乗って通過しなければならず、同地区住民にとって病院にかかる事は、ほぼ不可能な状況でした。さらに、自然保護区内のライオン、象、バッファローなどの野生動物からの攻撃を受けて、怪我を負ったり命を落とす住民もありました。しかし、外来病棟の建設により、質が高く、地元ンコイラレ内に於いて利用しやすい医療費で治療が受けられます。 寺田大使は式典会場に到着後、サムエル・トゥナイ・ナロック郡知事と共にテープカットを行い、日本政府支援により建設された外来病棟、ナロック郡政府支援により建設された入院病棟などの病院内の施設を視察しました。その後、ケニア全国音楽コンクールで2年連続優勝を果たした、ンコイラレ小学校児童によるマサイ伝統の歌で式が始まり、トゥナイ郡知事やパトリック・オレ・ントゥトゥ地元選出国会議員をはじめ、来賓の方々から、日本の友好関係及び日本国民からの支援に対する謝辞が述べられました。 これに対し寺田大使は、病院の完成までの団体関係者の尽力をねぎらい、本案件が成功裏に終わったことに対して感謝の言葉を述べました。また、ンコイラレ地区の医療を改善するために、同ヘルス・センター建設実現に向けて住民が努力と情熱をもって取り組んだ事に対して敬意を表しました。ンコイラレ・コミュニティ・ヘルス・センターが人々の健康を改善するだけでなく、地域全体の福祉の向上に寄与することに期待すると述べました。 |