草の根・人間の安全保障無償資金協力 2013/2014

平成26年2月21日
校長、団体委員長の案内で学校施設を視察する寺田大使
校長、団体委員長の案内で学校施設を視察する寺田大使
未完成教室で学ぶ生徒に手を振り簡易教室の中で児童と共に席に座る寺田大使
未完成教室で学ぶ生徒に手を振り簡易教室の中で児童と共に席に座る寺田大使
タイトル オレンゴロト小学校拡張計画に対する草の根・人間の安全保障無償資金の施工開始式典
日付 2014年2月21日
場所 ナロック郡 西トランスマラ県 キルゴリス地区 オレンゴロト村
案件名 オレンゴロト小学校拡張計画
供与金額 119,927 米ドル (9,834,014円)
出席者
合計約650名
概要 2013年11月に在ケニア日本大使館にて贈与契約の署名式を行った「オレンゴロト小学校拡張計画」の施工開始式典が行なわれ、寺田大使が出席しました。
  
本計画では、既存教室が未完成であることや教室不足のため、屋外での授業を余儀なくされていた児童達のために、父兄が各自数本ずつ持ち寄った材木で作られた簡素な教室で授業を行なっている厳しい学校施設の改善を図るべく、教室7室、職員室、エコサントイレ8基を建設するほか、未完成の8教室を改修した上で、机などの教育関連資材、及び貯水タンク2基を設置し拡張整備を行ないます。

寺田大使は会場に到着後、オレンゴロト小学校施設の現状を同校校長および団体代表らとともに視察しました。続いて記念植樹を行い、児童達や地元若者グループによる感謝の思いを込めたマサイの伝統的な歌と踊りで式典が始まり、それに続く、ケニア地方政府関係者をはじめとする多くの来賓の方々のスピーチでは、日本の支援について謝辞が述べられました。

これに対し寺田大使は、同校が年間400件にも上る申請案件の中から無償支援案件に選ばれたことへの賛辞を述べるとともに、父兄の状況改善への積極的な関与をねぎらい、日本の長年にわたる改善努力が現在の経済大国日本を作り上げたことを例にあげ、児童の皆さんが、ケニアの明るい未来を築くために懸命に努力されるように激励の言葉を述べました。

スピーチの終わりに、最近アフリカ諸国を訪問した安倍総理のアフリカ政策スピーチを引用し、日本政府は、現在アフリカに注目しており、若者や女性のための支援を含め、引き続き重点的に取り組んでいくことを強調しました。

式典の中で、ナロック郡からも調理室の建設のために100万シリングが寄付されたことが発表されました。
 

写真

スピーチを行なう寺田大使とスワヒリ語通訳を行なうリチャード校長
日本の支援に謝辞をのべるナロック郡政府代表、郡議会議員のモーゼス オレ クヤ氏
スピーチを行なうナロック郡教育長官、カリウキ オレ マニャウェラ氏(左)とナロック郡西トランスマラ副局長 アディ ハキム ジュバット氏(右)
スピーチを行なうナロック郡教育長官、カリウキ オレ マニャウェラ氏(左)とナロック郡西トランスマラ副局長 アディ ハキム ジュバット氏(右)
マサイの伝統的な歌と踊り、詩の朗読で感謝を表すオレンゴロト小学校の児童達
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オレンゴロト青年グループによるマサイの歌や踊り
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建設予定地に植樹と鍬入れを行なう寺田大使
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