邦人男性に対するけん銃使用カージャック事件の発生について
1.12日午後8時30分頃、ナイロビ市内のシティセンターのユニバーシティ通り(ナイロビ大学に面する大通り)において、渋滞中で停止した邦人男性車両に対し、けん銃を所持した強盗が徒歩で近づき運転手にけん銃を窓越しに突きつけて脅した後、さらに後部座席に乗車した邦人男性を脅し、現金、旅券、パソコン等を奪い去るカージャック事件が発生しました。
2.強盗はキャップをかぶった若い男であり、最初に電話中であった邦人男性から携帯電話を奪い、続いて「金をよこせ。」と要求しました。同男性が財布を差し出したところ、さらに強盗は同男性の傍らに置かれたカバンを差し出すように要求しました。カバンの中には、旅券、仕事用のパソコン等の重要品が入っていましたが、同男性は抵抗することなく差し出したところ、強盗は徒歩で立ち去った状況です。
3.同男性は、在留邦人の皆様にも事件状況と危害を加えられなかった旨をお伝えして欲しいと申し出てくださりました。「強盗と向かい遭っても決して抵抗しないこと、抵抗すれば強盗は何ら躊躇することなく発砲することを先般の安全対策連絡協議会等で知っていたから、非常に大切なカバンを奪われた時も一切抵抗をしなかった。もし、このことを知らなければ抵抗していたかもしれない。」とのことです。
4.在留邦人の皆様におかれましては、邦人が凶悪犯罪に実際に被害に遭っている現状を認識し、十分に防犯意識を高めていただき、以下の警戒をお願いします。
○ 被害に遭った場合は決して抵抗しない。
○ 特に夜間、カージャックが多発しているところ、現状を十分認識する。
○ 深夜・早朝の帰宅や外出をしない。
○ 車両走行中は、車両の窓は閉める、ドアは確実にロックする。
○ 暗がりやバンプ等が多い道は極力避ける。
○ 夜間の渋滞停止中は周囲を警戒し、渋滞が予想される道は極力避ける。
○ 自宅や目的地到着時は、門扉周辺の暗がりや茂みの不審者の有無に注意する。
○ 不審な車両から追跡を受けたら、通行量の多い道、警察署、営業中のガソリンスタンドや商店等に逃げ込む。
5.なお、本件発生場所と近接し、ユニバーシティ通りの延長につきあたるウフル・ハイウェイ上のUnivercityランダバウトにおいて、3月11日午後8時30分頃、ケニヤッタ大統領の叔母が乗車する車両が、渋滞中に停止したところ、4人組の強盗が乗り込み、ウェストランド地区に車両ごと連れ去る事件も発生しています。ナイロビで生活する上で渋滞を避けることは難しいことですが、夜間、渋滞中のユニバーシティ通りやウフル・ハイウェイは徒歩によるカージャックが多発していることからも十分警戒し、可能な限り走行を回避し、代替路の走行をお願いいたします。
平成26年6月13日
日本大使館
領事・警備班