「シリアにおける邦人拘束事件」に伴う注意喚起

平成27年1月12日
1.1月20日、シリアのイスラム国はインター・ネット上に動画を配信し、日本政府が72時間以内に2億ドルの身代金を支払わなければ、人質である日本人2名を処刑するとし、拘束する邦人男性の殺害を予告しました。

2.今次事件は、日本人がテロ・誘拐事件のターゲットになり得ることが改めて明らかになったものであり、今後、世界のイスラム過激テロリストにとり、日本人が誘拐の対象であることが、改めて認識されることになったとも言えます。邦人の皆様におかれましては、自らがテロリストにとり、誘拐の対象であることの再認識をお願いします。

3.ソマリアのイスラム過激派組織アル・シャバーブ(以下AS)は、外国人の誘拐を資金源の一つとし、ケニアでは近年、隣国ソマリアと国境を接する北東地域ガリッサ郡ダダーブ難民キャンプや沿岸地域のラム郡において、外国人観光客やNGO活動家に対する誘拐事件が発生しています。

4.ケニア国内のソマリアと国境を接する北東地域ガリッサ郡・ワジア郡・マンデラ郡(現在、ソマリア国境地帯及びガリッサ町は退避勧告、それ以外は渡航延期)、沿岸地域ラム郡(同じくソマリア国境地帯は退避勧告、それ以外は渡航延期)であるところ、ASの活動が活発である同地域は、テロのみならず誘拐の可能性も非常に高いことから、決して渡航するがないようお願いします。

 5.また、普段の日常生活においても、テロリストからの誘拐対策は、一般犯罪としての誘拐対策やカージャック対策と同じです。
○ 通勤・通学・買い物など決まった時間の外出、決まったルートを避ける、行動パターンを相手に読ませない。
○ 車両移動中は周囲の状況、車両・バイク等に警戒する、用心を怠らない。
○ 目立つ服装や行動を避ける。
○ 自分の行動や予定をドライバーや家政婦含め、必要のない者には安易に話さない。

などの安全対策を今一度お願いします。


平成27年1月21日
日本大使館
領事・警備班