Grant Assistance for Grass-roots Human Security Projects 2010/2011

平成23年3月14日
贈与契約書の署名
贈与契約書の交換   左:被供与団体代表ドルカス・オティエノ氏 右:高田大使

タイトル

安全かつ安価な照明の供給を図る草の根・人間の安全保障無償資金協力プロジェクトの署名式

日時

2011年3月14日

場所

在ケニア日本国大使館

案件名

ラチュオニョ・ノース県カムセール区小・中学校6校の教育環境改善計画

供与金額

65,843米ドル

主な参加者

主な活動

在ケニア日本国大使館において、日本の草の根・人間の安全保障無償援助による「ラチュオニョ・ノース県カムセール区小・中学校6校の教育環境改善計画」の署名式が行われ、高田大使及び松浦書記官が出席しました。

本プロジェクトは、ケニア全国にてエコスクールなど環境保全に関する教育活動を行っているケニア環境教育団体が、電気が無く十分に学習が出来ない教育環境の改善を図るために、ニャンザ州ラチュオニョノース県カムセール区にある6校(小学校5校、中等学校1校)にソーラー・ランタンを設置するものです。
今回の署名式では、被供与団体の代表であるドルカス・オティエノ氏が日本政府への謝辞を述べ、多くの生徒は勉強をしたくても夜間の照明がないため十分な学習ができずにいるため、本支援はそれら生徒の教育環境を整備するだけでなく、成績を伸ばす効果もあると語りました。

ケニアでは、都市部の電力事情は改善している一方、地方の電化率は未だに10%未満であるなど、同国における地方電化事情は非常に遅れています。地方では、照明がないために経済活動や病院・学校等の行政・公共サービスに支障をきたしているほか、夜間照明に利用している灯油ランプ(ケロシンランプ)による火傷や火災、ランプの燃焼で発生する黒い煙やススによる健康被害も大きな問題となっています。