草の根・人間の安全保障無償資金協力 2011/2012

平成24年6月4日
キミラ小学校前にてプロジェクト関係者と記念撮影
ソーラー・ランタンが設置された教室を視察
タイトル

ラチュオニョ・ノース県カムセール区小学校8校の教育環境改善計画 引渡し式

日付

2012年6月4日

場所

ニャンザ州 ラチュオニョ・ノース県 カムセール区

案件名

ラチュオニョ・ノース県カムセール区小学校8校の教育環境改善計画

供与金額

65,843米ドル(5.4百万ケニアシリング)

出席者

合計約800名

概要

 

 

 

 

 

 

ニャンザ州ラチュオニョ・ノース県カムセール区において、日本の草の根・人間の安全保障無償資金協力により実施された「ラチュオニョ・ノース県カムセール区小学校8校の教育環境改善計画」の引渡し式が行われ、高田大使が出席しました。

本プロジェクトの対象となった未電化の小学校8校*は、早朝や夜間に実施している補習の際、照明用にケロシンランプを使用していたため、ケロシンの燃焼で発生する煙による健康被害やケロシン購入代金の費用負担に悩まされていました。そこで、このような学習環境を改善するために、草の根・人間の安全保障無償資金によって、ケニア全国で環境保全教育活動を展開しているNGO「ケニア環境教育団体(KOEE)」が、サンヨー社製ソーラー・ランタンを527個購入、特別に作成したケースに収納し、対象小学校8校に設置しました。これにより、550人を超える児童、特に小学校卒業資格試験を控える7、8年生は、快適に受験勉強に励むことが可能になり、学校や親の費用負担も解消されました。

式典では、まず安全な照明を得られたことへの感謝の歌とダンスが各校児童グループによって披露されました。次に、8校を代表してキミラ小学校の校長が、日本からの支援に対する謝辞を述べ、各校学校運営委員会の代表が、ソーラー・ランタンの持続的な管理を学校及び住民が協力して行なう旨を表明しました。そして、KOEEの代表であるオティエノ氏が日本政府への謝辞を述べ、本プロジェクトは、学習環境の改善を果たしただけではなく、クリーンエネルギー利用として地球環境にも貢献するものであると述べました。

高田大使は、本プロジェクトの適切な資金運用と速やかな完了について、KOEE及び各学校運営委員会へ祝辞を述べました。加えて、スワヒリ語で『教育とは(闇を照らす)灯火である』と呼びかけ、ソーラー・ランタン設置により改善された学習環境の下で、意欲を持って勉学に取り組むように児童を激励しました。

*キミラ、キブグ、ワラオ、キバガ、リエタ、マンゴ、キタル及びロンゴ・ニャゴアの8校

 

写真

特製ケースに入れ固定されたソーラーランタン
児童による感謝の歌の披露
スピーチを述べる高田大使