草の根・人間の安全保障無償資金協力 2013/2014

平成26年5月29日
学校施設を視察する、寺田大使・ロボウ副郡政長官・レナド地区長と国会議員代理・ジョセフ氏
学校施設を視察する、寺田大使・ロボウ副郡政長官・レナド地区長と国会議員代理・ジョセフ氏
記念植樹を行なう寺田大使とカトー国会議員大理・ジョセフ氏
記念植樹を行なう寺田大使とカトー国会議員大理・ジョセフ氏
タイトル 太陽光発電によるロイトキトク県ンカマ地区住民の生活環境改善計画に対する草の根・人間の安全保障無償資金の起工式典
日付 2014年5月29日(木)
場所 カジアド郡 ロイトキトク県 ンカマ地区 
案件名 太陽光発電によるロイトキトク県ンカマ地区住民の生活環境改善計画
供与金額 121,491米ドル (9,962,262円)
出席者
合計約300人    
概要 2014年3月に在ケニア日本大使館において贈与契約の署名式を行った「太陽光発電によるロイトキトク県ンカマ地区住民の生活環境改善計画」の起工式典がカジアド郡ロイトキトク県ンカマ地区で行なわれ、寺田大使が出席しました。  

本計画では、コンテナに設置された、京セラ株式会社製の太陽光発電システム一式と充電設備の設置を行い、学校の学習環境及び地域住民の生活向上をはかります。

京セラ株式会社は、日本の太陽光発電製品の代表的な製造会社であり、2011年の東日本大震災の際には、太陽光を用いた電力供給を行い復興に貢献しました。

ンカマ地区は、電力の各戸導入に困窮しており、そのため、各家庭では灯油ランプを使用していますが、目や呼吸器に深刻な障害が生じるほか、灯油の購入に対しても支出は大きく家計費を圧迫しています。夜間の家庭学習が安全で環境にやさしい明かりの下で行われることにより、児童達の成績の向上が期待されます。京セラ株式会社製の太陽光発電システムの導入を通じて、ンカマ地区全体の教育および生活の向上を図ることを目的としています。

式典は、記念植樹や児童達による歌や踊りで始まり、それに続いて、カジアド郡副郡政長官および地方自治体関係者をはじめとする来賓の方々のスピーチが行なわれ、日本の支援についての謝辞が述べられました。

これに対し寺田大使は、同団体が多くの申請案件の中から草の根無償資金協力案件に選ばれたことへの賛辞を述べるとともに、地域の生活向上のために地域の方々も一緒にプロジェクトを期間内に終わらせて成功させるように呼びかけました。

また、我が国の安倍総理がエチオピア来訪時に述べた日本と、日本企業と深く付き合ってくだされば、アフリカが、その本来備わる力をテコに伸びて行くことが、きっと容易になります。未来への、確かな種子を手にできると信じます。とのスピーチに触れ、日本の太陽光発電の代表企業である京セラ株式会社と共に行う本プロジェクトを通じて、地域の児童や住民の方々の生活向上が行われ、さらに日本とケニアのビジネス機会が高まることを期待していると述べました。
 

写真

プロジェクトの説明を行う矢野団体代表とスピーチを行う山吉京セラ(株)職員
プロジェクトの説明を行う矢野団体代表とスピーチを行う山吉京セラ(株)職員
日本への謝辞を述べる来賓の方々-左からロボウ氏・ジョセフ氏・レナド氏
日本への謝辞を述べる来賓の方々-左からロボウ氏・ジョセフ氏・レナド氏
日本への謝辞を述べる来賓の方々-左からロボウ氏・ジョセフ氏・レナド氏
日本・ケニア両国旗を掲揚する生徒代表
歌と踊りを披露する児童達