大使通信

令和7年1月10日
 こちらでは、松浦博司大使の日々の活動の一部をご紹介致します。
 

2024年

12月19日エルドレッド病院ハートセンター視察


 
エルドレッド病院の小さな一角に、日本企業朝日インテックが運営するハートセンターはあります。センターがエルドレッド病院にステント治療が必要な循環器病への高度な治療を提供し、逆に病院の他の診療科はそのような病気にかかった患者さんをセンターに移すという関係です。このように病院とセンターは助け合って、合わせて病院全体としての地域社会へのサービスのレベルが上がっていっています。この日本とケニアの助け合いが、着実な成果を上げながらここエルドレッドにおいて静かに毎日進行している様に感銘を受けます。これは隠れた宝石ですね。
 

12月18日UNEPアンダーセン事務局長表敬



(ケニア・キアンブ郡・カンゴキ廃棄物処分場)
 
    アンダーセン事務局長から、日本が廃棄物・ゴミ処理分野のUNEPプロジェクトを多く支援して来ていることに厚く感謝されました。この分野に熱心なドナー国は少ないのだそうです。優しいお言葉ではありますが、気を緩めてはいけません。ゴミ問題の道のりは遥かに遠いのです。使えるものは何度も使って(Reuse)、出るゴミを減らす(Reduce)。出すゴミはきちんと分別して、最大限リサイクル加工できるようにする(Recycle)。3Rの基本原則を常に肝に銘ずるようにしなければなりませんね。
 

12月17日タトゥ・シティ訪問

 

    レンデヴァー社は、ナイロビから車で40分、キアンブ郡にあるこの経済特区(SEZ)を15年かけて開発してきました。職場、住居、文化、スポーツ、病院、警察が密接に接近したタトゥ・シティは、同社が抱く理想の産業都市像を現実に移したものだと思います。ここに投資する企業は年々増え、数千人から1万人の雇用が毎年生まれているというから驚きです。障害に直面してももとの構想を妥協せず追求し続ける同社のパイオニア精神に脱帽です。日本企業の投資も熱烈歓迎とのことです。
 

12月13日ゲディ遺跡ユネスコ世界遺産登録記念セミナー

 

   


    古い文物を保存し見学できるようにすることで、人々が古い時代について抱くイメージはぐっと具体的になります。国民が古い文物に親しむことを通じて、国の歴史はよりくっきりした姿を持つようになり、国民は国に対する誇りを高めることになります。ゲディ遺跡の世界遺産登録はまさにそれがぴったり当てはまると思います。おめでとう、ケニア。


12月13日日本発エコ米試食会

 



 日本から着いたばかりの新しいお米、これまでのお米と同じようにおいしいのに格段に安いです。菌子の力を使った革新的な生産方法のおかげで、生産に必要な水の量、労働量が画期的に少なくなり、生産コストが低く環境負担も少ないお米が誕生しました。このお米がケニア市場で売られるようになったら、まっ先に買いに行きます。
 

12月12日ジャムフリ・デー(独立記念日)式典

 

 ホンゲラ・サーナ!ケニア共和国61歳の誕生日、おめでとうございます。私もあと数ヶ月で61歳の誕生日を迎えます。同じ自由を愛する精神を抱いて、ケニアとともに歩んでいきたいと思います。
 

12月11日大使館永年勤続職員表彰

 

    今日、5人の大使館ローカル職員に対する、永年勤続表彰を行いました。なんとこのうち4人が20年勤続、1人が10年勤続です。みんな本当に大使館の宝です。でもそれだけではなく、永年勤続している事実によって日本とケニアの結びつきの強さをケニア社会に伝える、日本の親善大使だと思います。
 

12月9日ロスバッハUNハビタット事務局長への表敬

 

    驚いたことに、私とロスバッハ事務局長は14年前にリオで開催された世界都市フォーラム2010で会っていました。この14年間で世界の都市問題はもっともっと深刻になっています。都市問題の解決は、世界中からアイディア、政策、経験を持ち寄り、互いに学び合うことで可能になるとつくづく思います。
 

12月5日ケニア外交関係60周年シンポジウム



 
 ケニアの、平和と自由を愛好する国としての60年間の歴史は、すべてのケニア国民の誇りの源だと思います。ムダバディ内閣筆頭長官の「みんなで国を愛する気持ち」、「ケニアの外交政策を市井に身近なものにする」という言葉がとても印象的でした。
 

12月4日信任状奉呈式



    この式典をもって大使としての活動資格が発生しました。ルト大統領の優しい言葉とほほえみが、日本に対する温かい気持ちを表していたと思います。よく晴れた美しい空の下で、素晴らしい第一歩を踏み出すことができました。
 

12月2日モンバサ港プロジェクト視察

 

    モンバサの広々とした港湾エリアが巨大な物流・産業インフラに姿を変えつつあります。今後のケニア経済と雇用の持続的な成長に大きな役割を果たしてくれるでしょう。このプロジェクトは日ケニア協力の重要なシンボルです。日本の先進技術があってこそ実現するものであり、私は胸をそびやかしたくなります。