草の根・人間の安全保障無償資金協力 (「聖バキタ・ナギス小学校拡張計画」に対する草の根・人間の安全保障無償資金協力の引渡式典)
平成28年2月5日





タイトル | 「聖バキタ・ナギス小学校拡張計画」に対する草の根・人間の安全保障無償 資金協力の引渡式典 |
日付 | 2016年2月5日 |
場所 | トゥルカナ郡 ロイマ県 トゥルクウェル地区 |
案件名 | 聖バキタ・ナギス小学校拡張計画 |
供与金額 | 88,361 米ドル (8,571,017円) |
出席者 |
合計約600名
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概要 | トゥルカナ郡ロイマ県において、このほど「聖バキタ・ナギス小学校拡張計画」が完了し、森公使が引渡式に出席しました。本案件では、88,361米ドル(8,571,017円)が供与され、教室2室、寮2棟、児童や教師のトイレ棟3棟、勉強机70台、二段ベッド50台、職員室用の家具などが供与されました。 式典の前に、森公使はトゥルカナ郡政次官のエリペテ氏を表敬訪問しました。エリペテ氏からは、トゥルカナ郡において草の根・人間の安全保障無償資金協力のほか、JICAプロジェクトを通しても日本の協力が実施されていることに謝意を表されました。 聖バキタ・ナギス小学校での引渡式典は、日本の協力に対して、ジョセファット校長先生のスピーチから始まり、「地域住民は大変感謝している」と地域を代表して述べました。また、案件を実施する前までは、本校児童は長距離通学を強いられており、野生動物に襲われる危険に晒されながら通学していたことを説明しました。さらに、これまで教室や教員住宅の一部を寮代わりに宿泊する児童も少なくなく、児童寮が建設されたことで、より安全な環境のもとで児童が教育を受けられることに、謝辞を述べました。 森公使からは、案件の実施期間である1年以内に完成させたことに祝辞が述べられました。また、過去にトゥルカナ郡で実施した草の根・人間の安全保障無償資金協力の貯水ダム案件に言及し、「かつて当該地域の遊牧民は、家畜の飲み水や生活用水を求めて遊牧生活を送っていました。しかし、ダムを建設してからは一年間を通して水を得られるようになり、遊牧民は定住生活を送れるようになりました。定住生活を送るようになってからは、地域の就学率が向上したと聞いています。子どもたちは国の宝であり、その子どもたちが十分な教育を受けられることで、国の将来は明るくなります。日本から聖バキタ・ナギス小学校に行った協力が、今後、子どもたちの未来を切り開くための一助となることを期待しています。」と述べました。 また、同郡において2012年~2015年にJICAが実施した、『北部ケニア干ばつレジリエンス向上のための総合開発及び緊急支援計画策定プロジェクト』についても紹介し、日本政府はトゥルカナ郡と引き続き、協力関係を築いていく意向を示しました。 さらに、TICAD VI(第6回アフリカ開発会議)が、今年初めて日本を離れ、アフリカの地・ケニア/ナイロビで開催されることに言及し、日本は、アフリカ側の自助努力(オーナーシップ)を尊重し、自助努力のあるところに、パートナーシップの手をさし延べていきたいと述べました。 スピーチの結びの言葉として、式典参加者全員のご多幸と地域の益々の発展を祈念しました。 |
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