草の根・人間の安全保障無償資金協力 「マレンガ漁村における地域経済活性化のための農水産加工施設建設計画」に対する草の根・人間の安全保障無償資金協力案件の起工式典
平成28年3月11日
タイトル | 「マレンガ漁村における地域経済活性化のための農水産加工施設建設計画」に対する草の根・人間の安全保障無償資金協力案件の起工式典 | |
日付 | 2016年3月11日 | |
場所 | ブシア郡 ブニャラ県 ブダランギ選挙区 マレンガ村 | |
案件名 | マレンガ漁村における地域経済活性化のための農水産加工施設建設計画 | |
供与金額 | 81,629ドル米ドル | |
出席者 |
合計約600人
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概要 | 2016年1月26日に在ケニア日本大使館にて贈与契約の署名式を行った「マレンガ漁村における地域経済活性化のための農水産加工施設建設計画」の起工式典がブシア郡ブニャラ県マレンガ村において行われ、森臨時代理大使及びブシア郡関係者が出席しました。 起工式には、ブシア郡・ブダランギ選挙区選出国会議員のアバブ・ナムワンバ氏(ODM幹事長)が出席し、また、中央政府からも農畜水産省ンティバ水産次官も出席するなど盛大に開催されました。 本計画では、供与限度額である81,629米ドル(8,979,190円)は、オメナ(ヴィクトリア湖に生息する淡水魚の稚魚)の加工施設と地域で生産される米の加工施設、更にそれらの包装施設のそれぞれの建設と関連機械の設置に使用されます。地域の農水産物であるオメナと米の流通を通じた、ケニア西部ブシア郡周辺一帯の雇用創出及び経済発展が期待されます。 ブニャラ県内の稲作水田の視察の後、会場に到着した森臨時代理大使による鍬入れや記念植樹が行われ、住民グループによる歓迎の歌や踊りで式典が始まりました。それに続き、関係者をはじめとする来賓の方々のスピーチが行われ、日本の協力がブシア郡に届いた事への謝辞に加えて、プロジェクトの成功に向けて、進捗状況を見守っていく事が約束されました。 ブダランギ選挙区選出のナムワンバ議員は、ブシア郡への日本政府及び日本国民の心からの協力に対して謝辞を述べました。 また、ンティバ水産次官は、謝辞を述べるとともに、水産物を摂取する事による健康改善や経済促進の機会について言及しました。 これに対して森臨時代理大使は、昨年3月、ケニヤッタ大統領訪日の際の安倍総理との会談について言及し、大統領は、長年の経験を持つ日本の水産技術に高い関心があり、水産分野がケニアの経済発展において重要な役割を持つことへの認識があることを述べ、同プロジェクトにおいて取り扱うビクトリア湖からの水産物が地域の経済効果に寄与する事を期待すると述べました。 さらに、近隣ビクトリア湖で実施中の同湖における水質改善及び水産振興を目的とした日本のODAプロジェクト、「ビクトリア湖・水工プロジェクト・LAVICORD」に触れ、本プロジェクトは、キスム郡マセノ大学、長崎大学、ケニア政府及び日本政府が共同して、日本の漁獲法の導入、漁獲量及び水産の利益増加に繋がる経済活動の促進を目指すプロジェクトであることを紹介しました。 最後に、第六回TICAD(アフリカ開発会議)が、今年初めて日本を離れ、8月27日・28日にアフリカの地・ケニア/ナイロビで開催されることに言及し、TICADが日本とアフリカの関係を更に強固にする歴史的な意義を持つことを述べました。 |