草の根・人間の安全保障無償資金協力 (「ブルゲイ中等学校における実践教育施設建設計画」に対する草の根・人間の安全保障無償資金協力の起工式典)

平成28年3月18日
地域住民による踊りの披露
寺田大使と地域リーダーによる記念撮影
鍬入れをする寺田大使
校内を視察する寺田大使
式典に参列した児童・生徒たち
タイトル 「ブルゲイ中等学校における実践教育施設建設計画」に対する
草の根・人間の安全保障無償資金協力の起工式典
日付 2016年3月18日
場所 ナクル郡 ロンガイ県 ロンガイ地区 レンギネット区
案件名 ブルゲイ中等学校における実践教育施設建設計画
供与金額 72,487 米ドル (6,998,656円)
出席者
合計約800名
概要  2016年2月に在ケニア日本大使館において贈与契約の署名式を行った「ブルゲイ中等学校における実践教育施設建設計画」の起工式典がナクル郡ロンガイ県において行われ、寺田大使が出席しました。本計画では、理科の実験室1室と実験器具一式、養鶏場1棟、トイレ棟2棟(生徒・教員用)の建設と貯水タンク2基が設置されます。
 
 ブルゲイ中等学校は2013年に地域住民によって設立された公立学校で、生徒数は、合計170名(男子84名、女子86名)です。本校は設立されたばかりの新しい学校のため、基本的な学校施設や設備が十分に整備されておらず、現在の施設や設備は教室4室、給食を調理するためのキッチン1室、男子トイレ1基に留まっています。男女ともにトイレが不足しているため、本校生徒は隣接するブルゲイ小学校のトイレを利用しています。
 
 今後、生徒数の増加が見込まれるため、将来的に学校を拡張していく費用を捻出する必要があることを鑑み、学校関係者は学校の収入源となり得る、養鶏事業を行うことを決めました。また、養鶏事業は収入源の創出に留まらず、学校の選択科目の一つである「ビジネス」の授業で事例として扱えるため、実践的な教育機会を提供することにも繋がります。
 
 式典当日、地域住民や生徒からはスピーチや踊りの披露があり、日本政府に対する謝辞が述べられました。
 
 寺田大使からは、多くの応募の中から本案件が選ばれたことへの祝辞が述べられました。また、本案件では理科の実験室を建設することから、日本が第2次世界大戦後に、いかにして科学技術を通して発展してきたかを説明しました。その具体例として、ケニア人の間でも有名な日本の自動車メーカーや電機メーカーを挙げ、理科目を学ぶことは産業の発展ひいては、国の発展に繋がることを強調し、本案件を実施することで理科目に対する生徒たちの学習意欲が向上することを期待しました。
 
 また、今年の8月にケニアで開催される「第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)」についても言及し、アフリカのリーダーや安倍総理を含め、数千人規模の関係者がナイロビを訪れる国際会議であることを説明し、民間企業がケニアに投資するための契機になることを期待している旨、伝えました。
 
 また、この式典にはJKUAT NISSIN FOOD Ltd.も参加しました。式典中、NISSINのインスタント麺を試食しました。地域住民や児童/生徒たちは初めて食べるNISSINの麺を堪能しました。
 
 スピーチの結びの言葉として、式典参加者全員のご多幸と本案件の成功を祈念しました。
 

写真

ピーター・モマニ校長先生によるスピーチ
エドワード・カマウ・ギタウ郡議会議員によるスピーチ
レイモンド・キプルト・モイ国会議員によるスピーチ
キャサリン・キテトゥ公共サービス管理長官によるスピーチ
寺田大使によるスピーチ
寺田大使と学校関係者による記念撮影
JKUAT NISSIN FOODS Ltd.による試食会の様子
NISSINの麺を試食する地域住民の女性

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生徒代表にエスコートされる寺田大使
寺田大使と地域住民による記念撮影