草の根・人間の安全保障無償資金協力 (「キプトゥルワ診療所産科病棟改築計画」に対する草の根・人間の安全保障無償資金協力の引渡式典)

平成28年3月24日
看護師と施設を訪れた患者さん
改修した産科病棟
分娩室を視察する寺田大使
式典に参列する地域住民
伝統的な踊りを披露する女性たち
タイトル 「キプトゥルワ診療所産科病棟改築計画」に対する草の根・人間の安全保障無償資金協力の引渡式典
日付 2016年3月24日
場所 ボメット郡 ソティック県 ムタラクワ地区 キプトゥルワ区
案件名 キプトゥルワ診療所産科病棟改築計画
供与金額 86,923 米ドル (8,431,531円)
出席者  
合計約800名
概要 ボメット郡ソティック県において、このほど「キプトゥルワ診療所産科病棟改築計画」が完了し、寺田大使が引渡式に出席しました。本案件では、86,923米ドル(8,431,531円)が供与され、地域住民が安全かつ安心して出産ができる環境を整えるべく、改築が休止していた産科病棟の完成に加え、医療関連機器や発電機が供与されました。
 
本診療所は、1994年に地域コミュニティによって設立され、幅広く地域住民に医療サービスを提供してきました。これまでは、産科病棟の一部を利用していましたが、出産スペースが狭く、基本的な医療機器も十分に備わっていませんでした。したがって、衛生環境の整っていない自宅出産をするケースも多く、母子ともに感染症のリスクにさらされていることが課題でした。また、被供与団体は、改修を完了させるための資金が不足していたため、草の根・人間の安全保障無償資金協力に応募しました。
 
式典では、ルト知事から日本政府に対する謝辞が述べられるとともに、「本産科病棟は、我々が求める設備基準をクリアしている。本施設は、良いお手本であり、他の産科病棟も見習わなければならない。郡としては、郡内にある全ての診療所で医薬品や医療品が常に揃っているように、これからも体制を整えていく。」と説明し、キプトゥルワ診療所向けに郡が事前に購入していた医薬品や医療品が式典当日に配達されました。加えて、ルト知事は、本産科病棟の運営に必要な医療従事者の配置を約束しました。
 
寺田大使からは、本案件の実施期間である1年以内にプロジェクトが完了したことへの祝辞が述べられました。そして、ボメット郡における草の根・人間の安全保障無償資金協力案件は、13年ぶりであることを伝え、13年ぶりの案件が郡政府からの支援も加わる形で、無事に完成したことに対する謝辞が述べられました。
 
また、TICAD VI(第6回アフリカ開発会議)が、今年初めて日本を離れ、アフリカの地・ケニア/ナイロビで開催されることに言及し、日本は、アフリカ側の自助努力(オーナーシップ)を尊重し、自助努力のあるところに、パートナーシップの手をさし延べていきたいと述べました。
 
スピーチの結びの言葉として、式典参加者全員のご多幸と地域の益々の発展を祈念しました。
 

写真

キプトゥルワ診療所、コリール委員長によるスピーチ
ソウェク医療サービス次官によるスピーチ
チェボムイ郡議会議員(女性代表)によるスピーチ
ンゲティチ郡議会議員(ソティック選挙区選出)によるスピーチ
ンゲティチ国会議員(ボメット郡女性代表)によるスピーチ
ルト郡知事夫人によるスピーチ
ルト郡知事によるスピーチ
寺田大使によるスピーチ

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