草の根・人間の安全保障無償資金協力 (「聖ルーシー中等視覚特別支援学校学生寮建設計画」に対する草の根・人間の安全保障無償資金協力の引渡式典)

平成28年7月22日
草の根無償資金協力の支援で建設された男子寮の外観
建設業者、校長たちとトイレを視察する森公使
草の根無償資金協力の支援で設置されたベッド(64台)
左:メリー・オラング校長 中央左:森美樹夫公使 中央右:国民議会下院議員代理ギトブ・ンカナタ氏 右:聖ルーシー代表カリウキ・ンディム氏
銘板の除幕を行う森公使とオラング校長
タイトル 「聖ルーシー中等視覚特別支援学校学生寮建設計画」に対する
草の根・人間の安全保障無償資金協力の引渡式典
日付 2016年7月22日
場所 メルー郡 イメンティ・サウス県 イゴジ地区
案件名 聖ルーシー中等視覚特別支援学校学生寮建設計画
供与金額  87,361米ドル (8,474,017円)
出席者
合計約250名
 
概要
 
「聖ルーシー中等視覚特別支援学校学生寮建設計画」の引渡式がメルー郡イメンティ・サウス県イゴジ地区において行われ、森美樹夫公使が出席しました。
 
本案件では、87,361米ドル (8,474,017円)が供与され、学生寮の建設と生徒128名分のベッドが購入されました。以前、生徒は聖ルーシー小学校の児童と共に窮屈な部屋で過ごさざるを得ない状況でしたが、現在は学校の近くの安全な場所に建設されたトイレとシャワーを含む学生寮で快適に過ごすことが出来るようになりました。
 
引渡式典では、生徒による美しい演奏と合唱、詩の暗唱が披露され、日本国民への感謝が述べられました。
 
 
森公使は、本案件が成功裏に終わったことに対して感謝と賛辞の言葉を述べ、生徒が直面している困難に打ち勝つことが出来るように地域からの継続的な支援が必要だと言及しました。
 
また、日本のODAが教育における支援を重視してきたことを述べ、学校や学生寮の建設だけではなく、人的開発の支援を行っている例として、ケニアで実施されている日本の教育プロジェクトを紹介しました。1998年から2013年まで実施された「中等理数科教育強化計画プロジェクト」では、ケニアにおける中等理数科教育の質的向上が図られたこと、また、「アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ(ABEイニシアティブ)」では、ケニアの若者に対して日本の大学院で学ぶ機会を提供し、既に100名程の若者が日本へ行きケニアの産業発展のための知識や技術を習得していることを言及しました。
 
また、当日式典に参列した近隣地域(チュカ)で小規模農業の指導にあたっているJICAの青年海外協力隊員の上林思瑶隊員についても紹介しました。最後に、第六回TICAD(アフリカ開発会議)が今年8月に初めてアフリカの地、ケニアで開催され、安倍総理が出席する旨を述べました。
 
 

写真

記念植樹を行う森公使
記念植樹を行うオラング校長
記念植樹を行うメル教区司祭代理レジリオ・キリミ氏
メルー語でスピーチを行う森公使
森公使のスピーチに盛り上がる生徒と地域の人々
草の根無償資金協力の支援の大切さについて答えるオラング校長

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男子寮を視察する森公使、オラング校長及び地域の人々