草の根・人間の安全保障無償資金協力(「サハジャナンド特別支援学校における職業訓練機材拡充計画」に対する草の根・人間の安全保障無償資金協力の引渡式典)
平成28年9月26日
タイトル | 「サハジャナンド特別支援学校における職業訓練機材拡充計画」に対する草の根・人間の安全保障無償資金協力の引渡式典 |
日付 | 2016年9月26日 |
場所 | キリフィ郡 キリフィ・サウス県 ムトゥワパ区 |
案件名 | サハジャナンド特別支援学校における職業訓練機材拡充計画 |
供与金額 | 60,710 米ドル (6,678,100円) |
出席者 |
合計約1,000名
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概要 | キリフィ郡キリフィ・サウス県において、このほど「サハジャナンド特別支援学校における職業訓練機材拡充計画」が完了し、在ケニア日本大使館を代表して、富松智洋防衛駐在官が引渡式に出席しました。本案件では、60,710米ドル(6,678,100円)が供与され、職業訓練センターで使う、裁縫・電気・木工・鉄工用の機材を合計82点購入しました。 サハジャナンド特別支援学校は、2006年に創立した公立小学校であり、合計584名の児童・生徒が在籍している、ケニア国内最大規模の特別支援学校です。同校は、小学校・中等学校・職業訓練センターの3部門に分かれており、職業訓練センターは2014年に始まりましたが、機材が不足していました。そのため、職業訓練センターの機材を拡充し、障がいをもった人々がスキルを身につけ、自立した生活を送れるようにすることが本案件の目的でした。 式典当日、日本の海上自衛隊の音楽隊による演奏会が行われました。海上自衛隊に入隊した190名もの練習生が乗った練習艦隊がモンバサ港に寄港していたため、日本政府の協力を受けたケニアの地元の学校にて海上自衛隊の音楽隊が演奏会を開き、ケニアの人々との交流を深めました。演奏会は、和太鼓の演奏から始まりました。児童・生徒たちにとって和太鼓の演奏を聴く初めての機会となりました。また、ブラスバンドによる演奏も行われ、日本とケニアの歌が演奏されましたが、ケニアの歌が演奏されると、式典参加者の歓声は頂点に達し、大きな盛り上がりを見せました。 式典では、サハジャナンド特別支援学校の校長である、パトリック・ムズング氏から日本政府への謝辞が述べられました。また、職業訓練センターで学ぶ大半の生徒が知的障がいを持っており、効果的なトレーニングを受けることさえできれば編み物、裁縫、靴づくりなどができるようになることを説明しました。また、障がいを持っていても彼らには能力があり、健常者と同様に自立した生活が送れるということを証明するために、学校側として責任を持って教えることを約束しました。 富松智洋防衛駐在官からは、本案件が無事に完了したことに対する祝辞が述べられました。また、本案件を通じて供与された機材が障がいを持った児童・生徒の自立や自己実現を促すための一助となることを期待している旨、伝えました。また、先日開催されたTICAD VI(第6回アフリカ開発会議)に言及し、質の高い教育と教育の機会均等が経済的な自立を促すためには必要不可欠であることが参加者によって再確認されたことを説明しました。 スピーチの結びの言葉として、式典参加者全員のご多幸を祈念しました。 |