草の根・人間の安全保障無償資金協力(「ナイロビ郡における中古消防車再利用計画」に対する草の根・人間の安全保障無償資金協力の引渡式典)

平成28年8月23日

供与された消防車4台

消防車の鍵の引渡を行った後に握手を交わす植澤大使とキデロ知事

ナイロビで日本消防協会の技術指導研修を終えた後の集合写真
   
タイトル 「ナイロビ郡における中古消防車再利用計画」に対する草の根・人間の安全保障無償資金協力の引渡式典
日付 2016年8月23日
場所 ナイロビ郡庁舎
案件名 ナイロビ郡における中古消防車再利用計画
供与金額 66,381 米ドル (7,301,910円)
出席者
合計約300名
概要 ナイロビ郡庁舎において、このほど「ナイロビ郡における中古消防車再利用計画」が完了し、植澤大使が引渡式に出席しました。本案件では、66,381米ドル(7,301,910円)が供与され、日本から合計4台(水槽付ポンプ自動車3台、化学消防自動車1台)の中古消防車がナイロビ郡で使用されます。日本消防協会から合計5名の人材がナイロビに派遣され、日本の消防車の取扱い方に関する技術指導が8日間に渡って行われました。
 
式典では、駐日ケニア大使館のマイナ大使から日本政府に対する謝辞が述べられました。また、日本は自然災害への対応力に優れていることでよく知られている点に言及し、ケニアにおける災害管理の分野への日本からの協力が今後も拡大していくことに期待している旨、伝えました。
 
キデロ知事からも、今回の協力に対して改めて感謝の意が述べられました。また、スピーチの中でキデロ知事は「ナイロビでは、過去数年火災が頻発しており、多くの命や建造物が失われた。今回の日本政府からの協力によって、ナイロビ郡で発生する火災への我々の対応能力は飛躍的に改善する。現在、ナイロビ郡内で6台の消防車が出動できる状態にあるが、必要台数には届いていない。今回供与を受けた車両は、そのギャップを埋めるために大きな役割を果たすことになる。」と説明しました。
 
植澤大使からは、本案件は、日本政府がケニアで消防車を供与する初めての事例になったことを述べました。ナイロビ郡は土地面積が狭いものの、ケニアの首都であるため、人々の活動が盛んであることから火災件数が最も多い郡であることに言及しました。また、日本の援助は、物品を供与するだけでなく「技術協力」を通じてパートナーの能力向上に深く関わる方針であることを説明しました。本案件を通じて供与された消防車4台が、ナイロビ郡で発生する火災やその他災害への対応能力の向上に役立てられることを期待している旨、伝えました。
 
スピーチの結びの言葉として、式典参加者全員のご多幸と益々の繁栄を祈念しました。
 

写真


キデロ知事を表敬訪問する植澤大使

マイナ大使によるスピーチ

キデロ知事によるスピーチ

植澤大使によるスピーチ

植澤大使とともに消防車を試乗するキデロ知事

放水式の様子

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引渡式典の出席者
ナイロビ郡の消防士を指導する様子