草の根・人間の安全保障無償資金協力「ントルオ小学校教育施設建設計画」引渡式

令和元年11月26日
2019年11月26日(火)に、ナロック郡トランスマラ西準郡モイタ地区にあるントルオ小学校で「ントルオ小学校教育施設建設計画」の引渡式が開催されました。
 
本事業は、ントルオ小学校に校舎2棟(各3教室)及びトイレ1棟(男女各4基)の建設並びに学習机120台及び貯水タンクの設置を通じて、同校の教育環境を向上させることを目的としています。本事業の実施に当たり、日本政府は同校に対して85,949米ドル(約960万円)の資金を供与しました。
 
事業開始前の2018年11月には、同校の生徒310名に対してコンクリート造りの校舎は1教室しかなく、最上級生の8年生を除いて、土造りの仮設教室又は青空教室での学習を余儀なくされていました。どちらも風雨による授業への影響を受けやすく、年間の学習カリキュラムを終えることが困難でした。また、生徒が授業に集中できないばかりか、健康への影響も問題となっていました。本事業が完了したことで、全校生徒がコンクリート造りの教室で天候に左右されず、適切な環境で学習をすることが可能となります。
 
本式典において堀江良一駐ケニア大使は、本事業に尽力した同校関係者及び教育機関代表に対して、本事業の完了を称えるとともに、未来を担う地域の子どもたちのために、施設の有効活用と維持管理への期待を述べました。また、本式典においてマサイ族長老より、堀江大使に対しては「メムシ」(幸運なる者)、大使夫人には「ナシパイ」(幸福)というマサイ名が授与されました。
 

生徒からの歓迎のダンス

生徒に囲まれて歌を披露する堀江大使夫妻

トゥナイ・ナロック郡知事からも日本による支援に謝意が示されました

新たに建設された校舎の前でスピーチする堀江大使