「多剤耐性結核サミット」の開催-日本とケニアの結核撲滅に向けた取組

令和3年3月18日
2021年3月18日、堀江良一大使は、ケニア保健省と特定非営利活動法人「日本リザルツ」が主催する「多剤耐性結核(MDR: Multi-Drug-Resistance Tuberculosis)サミット」にオンライン形式で出席しました。
 
本サミットは、世界の結核罹患率上位20か国に入っている結核の高リスク国であるケニアにおいて、結核に対する理解を深め、予防活動に関する知識を広める機会を提供するものです。同時に参加者に、現地で入手可能な日本の技術や医療機器を紹介し、ケニアでの結核撲滅に向けた二国間協力を促進することも目的の一つとしています。
 
堀江大使は、日本政府によるケニアの公衆衛生分野への継続的な支援を約束するとともに、世界の注目が新型コロナウイルス感染症に集まり、結核を含むその他の感染症への関心が薄れている中、このような結核撲滅に向けた行動を促す日本リザルツとケニア保健省のイニシアチブに対して感謝の意を表明しました。
 
2016年より、日本政府は、日本NGO連携無償資金協力を通して、日本リザルツによる「ナイロビ市のスラム居住区におけるコミュニティ主導の結核予防・啓発活動の拡大支援事業」支援しています。
 
このサミットには、パシフィカ・オニャチャ・ケニア保健省医療サービス/健康予防増進局局長代理、カロライン・アシン・ケニア保健省国家結核プログラム長代理、ルチカ・ディティウ・ストップ結核パートナーシップ事務局長、國井修グローバルファンド投資効果戦略局長、日本政府、国際協力機構(JICA)、日本貿易振興機構(JETRO)、日本の民間企業が参加しました。