ケニア及びソマリアに対するコールド・チェーン整備のための緊急無償資金協力

令和3年5月19日
我が国政府は、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける中南米諸国及びアフリカ諸国に対する支援として、総額約3,900万米ドル(約42億円)の緊急資金協力の一環として、ケニアに対して約200万米ドル(約2億1,900万円)、ソマリアに対して約90万米ドル(約9800万円)のコールド・チェーン整備のための支援を決定しました。
 
今回の協力では、国連児童基金(UNICEF)を通じ、ケニア及びソマリアのワクチン接種体制を構築する「ラスト・ワン・マイル支援」として、保冷設備や運搬用車両等の機材供与及び医療従事者への機器の操作方法に関するトレーニング等を通じて、コールド・チェーンの整備を実施します。
 
現在、新型コロナウイルス感染症の収束に向けて、途上国を含めてワクチンへの公平なアクセスを確保し、各国におけるワクチン接種を加速していくことが国際社会共通の課題となっています。我が国は、国際的なワクチン調達メカニズムであるCOVAXファシリティの形成を主導し、合計2億米ドル(約220億円)を拠出しています。今回の協力は、こうして供給されたワクチンを、途上国内の隅々まで運び、一人ひとりに届ける支援であり、COVAXファシリティの取組を補完するものです。
 
我が国としては、過去数十年にわたり、途上国の隅々まで届く医療供給網の整備に貢献してきた経験を活かし、引き続き、新型コロナウイルス感染症の一日も早い収束に向け、ワクチンを世界の一人ひとりに届けるための支援を行っていきます。
 
(了)