日本政府によるケニアへのコールド・チェーン機材の引渡し

令和3年9月7日
9月7日、当館は、国連児童基金(UNICEF)とともに、低温での温度管理が必要なCOVID-19ワクチンの保管のため、保冷設備等を含む12台の超低温機器のケニア保健省への引渡しを実施しました。これらのコールド・チェーン機材は、各国国内でのワクチン接種体制を構築する「ラスト・ワン・マイル支援」の一環として実施された日本政府からの緊急無償資金協力により、UNICEFの調達を通じて供与されました。

当該機材の引渡式には、ムタヒ・カグウェ保健長官、堀江大使及びヤロン・ウォルマンUNICEFケニア保健チーフが参加しました。

堀江大使は、引渡式において、迅速かつ成功裏に終えたコールド・チェーン機材の調達に感謝の意を示すとともに、「適切な保管設備及び優れた管理システムは、ワクチンの効果的な供給のために非常に重要である。こうした重要性に鑑み、日本政府は、ユニセフを通じた緊急無償資金協力を決定した」と述べました。

日本政府は、今年4月、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける中南米諸国及びアフリカ諸国に対する支援として、総額約3,900万米ドル(約42億円)の緊急資金協力の一環として、ケニアに対して約200万米ドル(約2億1,900万円)のコールド・チェーン整備のための支援を決定しました。これは、ケニア政府によるCOVID-19ワクチン接種に係る取組を、特にワクチンの保管や継続的な温度管理のための機材の調達等を通じて支援するものであり、また、新たな機材供与や医療従事者への機器の操作方法に関するトレーニング等の支援にも活用されます。