ケニアにおける治安情勢(現在及び今後の留意点)

2021/9/24
 ケニアにおける治安情勢は、新型コロナウイルス感染症の収束が進まず、経済状況が好転していない中にありながらも、全国的に治安が急速に悪化している状況にはありません。
しかしながら、当地における治安情勢は刻一刻と変化しており、今後の情勢に細心の注意を払いつつ、国内の移動等の際には、以下について留意していただくようお願いします。
 
1.総選挙に係る動向
ケニアは、2022年8月9日に総選挙を予定しています。同選挙は、5年に一度行われるもので、大統領、上下院議員、郡知事を選任するものです。現在、同総選挙まで1年を切っており、今後、ケニア全土で選挙活動が本格化していく見込みです。選挙活動に際しては、これまでの例に鑑みると、支持者間の衝突が見込まれる他、現在実施されている新型コロナウイルス感染症対策に伴う政治集会の禁止措置の下で、それに反して実施する集会に対するケニア当局による締め付けにより、支持者と当局による衝突が生じること等が懸念されます。従って、政治集会等が実施されている場所を避ける等の細心の注意が必要です。
 
2.干ばつに伴う治安情勢の悪化
ケニア中部、北部、特にマルサビット、ライキピアを含む周辺地域は、干ばつが深刻な状況となっており、先般、ケニア政府は緊急事態宣言を発出しました。同干ばつを踏まえ、家畜の水源を巡る争い、家畜の略奪行為(キャトル・レイド)等が多発しており、同地域の治安の悪化に伴い、ケニア治安当局は、部隊の増派を強いられています。同地域への移動、特に陸路の移動に際しては、当面の間、警備会社による警護等の必要な措置をとることが必要です。
 
3.年末に向けた一般犯罪の増加
ケニアにおいては、年末、特にクリスマス前に窃盗等の財産犯事案が多発する傾向にあります。これまで、当館より、誘拐、路上犯罪等について注意喚起を行ってきておりますが、それらに加え、自宅在宅時及び不在時における侵入窃盗にもご注意いただくようお願いします。過去、在留邦人が被害に遭っている事案としては、日曜日の昼間、買い物で外出した際の侵入窃盗事案、また、夜間就寝時、窃盗犯が侵入し、貴重品を奪取する事案等が発生しています。自宅不在時、就寝時においても、例えば、リビングの照明をつけたままにする等を行うことで、それら犯罪の抑止になります。