我が国有償資金協力・オルカリアI-6号機およびオルカリアV地熱発電所の完工式への出席

令和4年7月26日
    2022年7月26日、ナクル郡ナイバシャのオルカリア地熱発電所にて、ケニヤッタ大統領出席のもと、I-6号機およびV地熱発電所の完工式が開催され、北川裕久臨時代理大使が出席しました。
 
    I-6号機は、JICAと欧州投資銀行の協調融資により建設され、事業実施は丸紅株式会社、タービンはアフリカ発となる富士電機製が採用されています。
 
    オルカリアV地熱発電所は、JICAの円借款により建設され、事業実施は三菱商事、タービンは三菱日立パワーシステムズ(MHPS)製が採用されています。

    式典にはケニヤッタ大統領の他、ジュマ・エネルギー長官、ミアノ・ケニア発電公社(KenGen)総裁、岩間JICAケニア事務所長、その他関係者多数が出席しました。
 
    ケニア発電公社(KenGen)によると、本発電所の運用開始により、ケニアの国全体としての地熱による発電設備容量は世界で6番目になりました。(これまでは世界8位)

    北川臨時代理大使は、式典の場で、「今後もケニア政府のイニシアティブに沿い、日本の技術を生かせるエネルギー分野で多くの協力をしていきたい。逆に、日本政府もカーボンニュートラルに向けてエネルギー転換を迫られており、ケニアから学ぶことは多くある。今後も一層協力していきたい。」「我が国はケニアの発電分野のみならず、発電された電気の配電、さらには電気を活用した産業化そのものにも、貢献していく。」と述べました。
 
    ケニヤッタ大統領は、ケニアの今後の産業振興に電気が必須であることを強調し、地熱分野では世界6位に留まらず、さらなる高みを目指したいと述べました。そしてエネルギー分野における長きにわたる日本の協力に深い感謝の意を表しつつ、今後の日ケニア関係の継続的な協力を確認しました。