現地メディア向けプレスツアーを行いました

令和4年12月6日
    昨年12月6日、現地メディア向けプレスツアーを実施し、新聞・テレビ3社9名のジャーナリストとカメラマンが参加しました。このプレスツアーは、日本の開発協力が現地メディアで取り上げられる機会を増やすとともに、ケニアの政府関係者、知識層及びケニア国民への情報発信を強化するためのものです。
 
    プレス一行は、キリニャガ郡ムエアを訪れ、有償資金協力「ムエア灌漑開発計画」(2010年8月~2023年12月)及びJICA技術協力「灌漑地区におけるコメ生産強化のための能力開発プロジェクト」(2019年2月~2024年1月)の視察を行いました。
 
「ケニアにおけるコメ生産の約8割を支えるムエア灌漑開発事業」
 
    まず、有償資金協力「ムエア灌漑開発計画」(2010年8月~2023年12月)の現場を視察。日本は30年以上にわたってムエア地区の灌漑施設整備支援を続けており、昨年、灌漑開発を目的としたティバダムの建設事業が完了し、ルト新大統領が完工式を実施したことで、当地メディアでも大きく取り上げられました。また、灌漑排水用水路の改修・新設事業も実施されており、これらの事業により、農業用水の安定的な供給、二期作の導入を可能にし、対象地域の農家の生計向上及びケニアの食料安全保障の強化に寄与するものとして、その重要性が改めて強調されました。
 





    次に、JICA技術協力「灌漑地区におけるコメ生産強化のための能力開発プロジェクト」(2019年2月~2024年1月)の現場を視察。同プロジェクトは、灌漑地区間のコメ生産技術展開のためのRIPP(Rice Promotion Program: 農業・畜産開発省コメ新興プログラム)の調整能力の強化を通じて、対象灌漑地区におけるコメ生産技術を改善するものです。節水稲作技術、収穫時・後の機械化技術及び農民間普及方法等のこれまでに開発された技術が紹介されました。また、現場の農家の声やケニア政府による同プロジェクトの意義がジャーナリストに伝えられました。
 

    プレスツアー後、各紙・テレビでは日本の開発協力の取組が報道され、紙面ではコメの可能性に言及し、今後も大きく発展し、ケニアを支えていくものと伝えています。多くの国民が目にする新聞・テレビで我が国開発協力事業が取り上げられることで、ケニア国民の同事業への理解もより一層深まったのではないかと思います。


関連リンク(外部サイト)

新聞
Japani kuadhimisha miaka 60 ya ushirikiano na Kenya Januari (Translation: Japan to celebrate 60 years of cooperation with Kenya in January)
(邦訳:「来年日本はケニアとの協力60周年を祝う」)(Taifa Leo 2022年12月19日)

Kenya to boost production of rice after a spike in demand
(邦訳:「需要急増後米生産を拡大するケニア」)(The East African 2022年12月24日)

テレビ
Improving Rice yield using technology in Mwea
(邦訳:「ムエアにおける技術を用いた米の収穫量改善」)(KTN Farmers TV 2022年12月20日)