岡庭大使、キツイ郡でJICA SHEP支援を受けている農家を訪問

令和5年2月2日
    2023年2月2日、岡庭健大使は、国際協力機構(JICA)の技術協力を受けているキツイ南準郡ビディ青年育成農民グループを訪問しました。 JICAは、2006年からケニアで小規模農家を対象として市場志向型農業振興(SHEP)による支援を行っています。今日、現在世界60カ国以上でSHEPアプローチが実施され、ケニアは第三国研修も行っています。
 
    「小規模農民組織強化・アグリビジネス振興(Smallholder Empowerment and Agribusiness Promotion: SHEP-biz) 」は「作るってから売る」のではなく「売るために作る」へと農家の意識を変え、生計向上につなげることを目的としています。SHEP-Bizは、JICAとケニア農業省の協力を通じて、郡職員の育成を通じて小規模農家の能力開発、バリュー・チェーン開発などの支援を行ってきました。
 
    視察先の農家は、SHEP参加経験を共有し、日本への感謝の意を表しました。彼は、SHEPアプローチによって、収入の倍増に成功し、畑から市場まで野菜運搬用のバイクを8台ほど購入しました。また、増加した収入で学費を支払い、教員免許を取得し、教員として働くようになりました。
 
    岡庭大使は、農民の成功を讃えるとともに、キツイ郡主導によるSHEPアプローチ普及に期待を表明しました。
 

農家が緑とうもろこし及びパパイヤ畑を岡庭大使に紹介


農家が畑とアグリビジネスについて説明


新しい試みとしてリンゴの木の栽培を始めた農家


キツイ南準郡のビディ青年育成農民グループと意見交換を行う岡庭大使


参加者全員で記念撮影