現地メディア向けプレスツアーを行いました

令和6年7月3日
6月12日及び13日、現地メディア向けプレスツアーを実施し、新聞・テレビ計9社13名のジャーナリストとカメラマンが参加しました。このプレスツアーは、日本の開発協力が現地メディアで取り上げられる機会を増やすとともに、ケニアの政府関係者、知識層およびケニア国民への情報発信を強化するためのものです。
 
プレス一行は、キツイ郡を訪れ、技術協力「持続的森林管理・景観回復による森林セクター強化及びコミュニティの気候変動レジリエンスプロジェクト」の視察を行いました。
 
「良質な苗木生産のための育種技術を向上させる!」
 
プレスツアーの様子
 
今回のツアーでは、プレス一行が視察した「持続的森林管理・景観回復による森林セクター強化及びコミュニティの気候変動レジリエンスプロジェクト」は、良質な苗木生産のための育種技術の向上を図っています。また、ケニア政府は2022年に、10年後の2032年までに150億本の植樹を行うという、野心的な目標を掲げており、本プロジェクトはその目標の実現に向けたケニアの人々の活動にも寄与するものです。さらに、近年、干ばつ、洪水など、気候変動に起因する自然災害が多く発生しているケニアにおいて、本プロジェクトが長期的な気候変動対策にも資する支援となることが期待されます。
視察では、プロジェクトの支援を受けたコミュニティ、農家グループや学校を訪問しました。野菜と共に植林している農地、児童・生徒が自分の担当する木を決めて苗木を育てている学校などを視察し、プロジェクトのケニア政府担当機関からJICAの協力についての説明が行われました。農家からは、「本プロジェクトは気候変動対策に資すると同時に、農家に収入向上の機会を与える」、「木を植えることで、将来に残せる資産ができた」、「日本の支援に感謝する」等、生の声がジャーナリストに伝えられました。
 
良い苗木の選抜を行うための検定林でのケニア森林研究所からの説明


日本の支援により植林した木々に関する農家からの説明


 
日本の支援により児童・生徒が木々を育てている学校の様子


日本の支援であることを示す看板の前での記念撮影


 
関連リンク(外部サイト含む)
 
(1)
報道日: 2024年6月12日
報道機関名: Kenya Governance Magazine
記事・番組タイトル: SFS-CORECC
URL: https://kenyagovernancemagazine.blogspot.com/2024/06/sfs-corecc.html
報道内容要旨:
JICAとKEFRIが主導するSFS-CORECCプロジェクトは、持続可能な森林管理と気候変動への耐性に焦点を当てている。このプロジェクトは、林業の改善と能力開発を通じて、乾燥地の景観を回復し、コミュニティの生計を向上させることを目的としている。
 
(2)
報道日: 2024年6月13日
報道機関名: Live Nation254online News
記事・番組タイトル: ニュンバニ村 キツイ郡における希望の光と農民のコミュニティ回復力
URL: https://livenation254online.blogspot.com/2024/06/nyumbani-village-beacon-of-hope-in.html
報道内容要旨:
2006年にケニアに設立されたニュンバニ村は、HIV/AIDS孤児とその高齢の保護者のための自立したコミュニティを提供している。JICAが支援するこの村は、住宅、学校、診療所、食糧安全保障のための農業プロジェクトを特徴としている。教育と医療に重点を置き、住民の希望と回復力を表している。
 
(3)
報道日: 2024年6月14日
報道機関名: Live Nation 254 TV
記事・番組タイトル: キツイ、2030年までに150億本の木を植えるキャンペーンを盛り上げるため、収益性の高い「メリアの木」を開発
URL: https://www.youtube.com/watch?v=16h8K4n-uSM
報道内容要旨:
この動画は、森林破壊と闘い、アグロフォレストリー(農業林業)を促進するためのメリアの木の植林に焦点を当てた、ケニアにおける包括的な植林プロジェクトについて説明している。ケニア政府は、国土の約80%を占める乾燥地を対象に、150億本の植林計画を開始した。メリアの木は、必要水分が少なく、シロアリに強く、果実を家畜に食べさせられることから選ばれた。このプロジェクトには、地元の農家、学校、民間投資家、そして日本などの国際的パートナーなど、さまざまな利害関係者が参加しており、2032年までに森林被覆率を30%まで高めることを目指している。また、木材やその他の樹木製品の販売を通じて、地域社会に経済的利益をもたらすことも重視している。プロジェクトには、農民へのトレーニング、持続可能な種子供給のための種苗園の設立、森林保全のための政策支援などが含まれる。この動画では、将来の経済的安定と環境の持続可能性のために植林に投資する個人やコミュニティの個人的なストーリーを紹介している。
 
(4)
報道日: 2024年6月16日
報道機関名: ケニア公共放送 (KBC)
記事・番組タイトル: ケニアの乾燥地は、2032年までに150億本の樹木を供給する次のフロンティアとなる
URL: https://www.kbc.co.ke/drylands-of-kenya-the-next-frontier-in-delivering-envisaged-15-billion-trees-by-2032/
報道内容要旨:
KEFRIとJICAがキツイ郡で行っているプロジェクトでは、干ばつに強いメリア・ボルケンシーの木を利用して乾燥地を回復させている。このイニシアチブは、2032年までに150億本の木を植えるというケニアの目標を達成し、地域の生活を向上させ、気候変動と闘うことを目指している。
 
(5)
報道日: 2024年6月17日
報道機関名: ケニア公共放送 (KBC)
記事・番組タイトル: ケニアの乾燥地が、2032年までに150億本の樹木の成長を実現させる
URL: https://www.youtube.com/watch?v=KT0Hnanr7O8
報道内容要旨:
ケニア森林研究所は、JICAと共同で、キツイを含むケニアの8つの乾燥・半乾燥郡において、気候変動対策と土地回復プロジェクトを実施している。SFC CORECプロジェクトとして知られるこのイニシアチブは、持続可能な森林管理を通じて林業セクターを発展させ、コミュニティの回復力を高めることを目的としている。このプロジェクトでは、メリア・ボルケンシー(地元ではモカウと呼ばれている)のような干ばつに強い樹種を導入することで、生産性の低い土地を肥沃な土地に変えることに重点を置いており、マメ科植物との間作を可能にすることで、環境回復と経済発展の両方を支援している。このプロジェクトはまた、研究者の技術的能力を高めることにも重点を置いており、ケニアのビジョン2030と温室効果ガス排出量を約30%削減するという公約に沿った気候変動緩和の取り組みにも貢献している。このイニシアチブは、土地の劣化を回復し気候変動に対処するための重要な投資であり、これまで利用されていなかった土地の可能性を示すものである。
 
(6)
報道日: 2024年6月17日
報道機関名: The Mount Kenya Times
記事・番組タイトル: JICAとケニア森林研究所、メリア・ボルケンシーの栽培改善でコミュニティの回復力と生計を向上
URL: https://mountkenyatimes.co.ke/jica-and-kenya-forestry-research-institute-boost-community-resilience-and-livelihoods-with-improved-melia-volkensii-cultivation/
報道内容要旨:
JICAとKEFRIは、メリア・ボルケンシーの栽培を改善し、乾燥地における回復力と生計を向上させるために協力している。このプロジェクトは、150億本の木を植えるという政府の10年計画を支援し、持続可能な林業と地域社会の経済的利益を促進する。
 
(7)
報道日: 2024年6月17日
報道機関名: ケニア公共放送 (KBC)
記事・番組タイトル: 収入源として樹木栽培に乗り出す高齢者たち
URL: https://www.youtube.com/watch?v=3BQZkjbt22k
報道内容要旨:
ケニア・キツイ郡の乾燥・半乾燥地域では、2032年までに150億本の樹木被覆を達成するためのイニシアチブの一環として、アグロフォレストリー(森林農業)が農家の間で人気を集めている。ケニア公共放送のJufith AKOLO記者が、農民であり流域生態系保全の責任者でもあるジェイコブ・バンドゥーカのストーリーを紹介する。彼は、退職後のプランとしてだけでなく、持続可能な収入源としてアグロフォレストリーに目を向けた。バンドゥーカは、他の農民とともに、国際協力機構(JICA)が実施する「持続的森林管理・景観回復による森林セクター強化及びコミュニティの気候変動レジリエンスプロジェクト」の支援を受けている。このイニシアチブは、持続可能な森林管理と景観の回復を目指しており、長期的に経済的利益をもたらす木の育成に重点を置いている。ケニア森林研究所は、こうした取り組みがケニアの乾燥地における樹木被覆率30%を達成し、気候変動の緩和に貢献するために極めて重要であると考えている。
 
(8)
報道日: 2024年6月18日
報道機関名: ケニア公共放送 (KBC)
記事・番組タイトル: キツイ郡の農家が商業的な樹木栽培に転換
URL: https://www.kbc.co.ke/farmers-in-kitui-county-turn-to-commercial-tree-growing/
報道内容要旨:
キツイ郡の農家は、収入を増やし乾燥地を回復させるために、商業的な樹木栽培、特にメリア・ボルケンシーの栽培に取り組んでいる。この取り組みは、ケニアの国家植林目標を支援し、地元農家に持続可能な経済機会を提供している。
 
(9)
報道日: 2024年6月19日
報道機関名: Capital News
記事・番組タイトル: ケニア、持続可能な森林経営と気候変動への耐性を促進するため日本と提携
URL: https://www.capitalfm.co.ke/news/2024/06/kenya-partners-with-japan-to-promote-sustainable-forest-management-climate-resilience/
報道内容要旨:
ケニアは持続可能な森林管理と気候変動への耐性を促進するため、日本と協力しています。このパートナーシップの目的は、森林保全活動を強化し、地域コミュニティを支援し、世界的な気候変動目標に貢献することです。
 
(10)
報道日: 2024年6月28日
報道機関名: ケニア公共放送 (KBC)
記事・番組タイトル: キツイ郡の若い学習者たちが、木を育てる取り組みの先頭に立つ
URL: https://www.youtube.com/watch?v=3nxEOZ8k_Ps
報道内容要旨:
キツイ郡では、若い学習者が中心となって木を育てる取り組みを行っている。これは、学校と家庭の潜在的な木材を増やし、環境を保護するためである。バオバブの葉などの木は野菜となり、子どもたちの食料となる。
 
(11)
報道日: 2024年6月30日
報道機関名: ケニア公共放送 (KBC)
記事・番組タイトル: キツイ郡の学校が環境保全の拠点に
URL: https://www.kbc.co.ke/schools-in-kitui-county-become-citadels-of-environmental-conservation/
報道内容要旨:
キツイ郡にある4つの小学校のアルファ世代が、乾燥地帯の住民の運命を好転させることを目的とした育樹活動の先頭に立っている。クラブに組織された子どもたちは、地域社会に木を育てる影響を与えようとしている。

(12)
報道日: 2024年7月27日
報道機関名: スタンダード紙
記事・番組タイトル:  メリアというすばらしい樹木
記事写しはこちら
報道内容要旨:
記事は、受益者、植樹された樹木の種類、恩恵の期間、樹木の用途や特徴など、JICAの援助についてイラストと文章で紹介し、4つの学校でバオバブの木が育てられていることにも言及。