草の根・人間の安全保障無償資金協力 「マンゴト小学校拡張計画」に対する草の根・人間の安全保障無償資金協力の起工式典)

平成28年1月21日
児童による国旗の掲揚
学校の仮設教室にて、記帳を行う寺田大使
カラバ校長先生によるスピーチ
PTA代表のカリウキ議長によるスピーチ
タイトル 「マンゴト小学校拡張計画」に対する草の根・人間の安全保障無償資金協力の起工式典
日付 2016年1月21日
場所 ムランガ郡 マクユ地区 ウェンパ区
案件名 マンゴト小学校拡張計画
供与金額 84,745 米ドル (9,321,950円)
出席者  サビーナ・ワンジル・チェグエ氏
合計約400名
概要 2015年12月に在ケニア日本大使館において贈与契約の署名式を行った「マンゴト小学校拡張計画」の起工式典がムランガ郡において行われ、寺田大使が出席しました。本計画では、教室8室、トイレ8基、貯水タンク1基、机200台、椅子50脚を供与し、500名以上の同校児童の学習環境を改善します。現状では、鉄シートで造られた簡素な仮設教室2室で、約500名の児童が学習しています。教室だけでなく机や椅子も不足しているため、机は1台を最大4名で使うことがあり、椅子に至っては石を置いて椅子代わりに使っている児童もいる、厳しい環境下におかれている学校です。
 
式典では、関係者によるスピーチ、児童による合唱、記念植樹、鍬入れなどが行われました。学校関係者からのスピーチでは、日本政府への謝辞が述べられると同時に、本計画が期限内に完了するように学校側として責任をもって、工事を監督していくことが約束されました。
 
カマンデ国会議員からは、「特に厳しい状況下にあるマラグア地域で、ムランガ郡政府の仕事を補完する形で日本の協力が加わったことに感謝します。」との言葉が述べられました。また、本地域では近年人口が増加し続けているため、本計画とは別に、追加で教室5室を建てるための資金、250万ケニアシリングを寄付することを約束しました。また、チェグエ国会議員はやむを得ない理由により、式典会場への到着が遅れたため、チェグエ国会議員の代理であるムブグア氏から、教育を受けることの重要性と勤勉な学生であり続けることの大切さが児童の前で説かれました。
 
寺田大使からは、たくさんの応募の中から本案件が選ばれたことへの祝辞が述べられました。また、本計画を実行する上で大使館として最大限の協力を行っていくことを約束し、本プロジェクトの成功を祈りました(プロジェクトの完了期限:2016年12月)。加えて、日本とケニアの強い協力関係を示す一例として、ジョモ・ケニヤッタ農工大学(Jomo Kenyatta University of Agriculture and Technology)と日清食品ホールディングス株式会社の合弁会社であるJKUAT 日清食品株式会社が紹介されました。同社は、健康で利便性が高く、お財布に優しい食を提供することを目指しており、企業の社会的責任の一環として学校給食を提供していることにも言及しました。式典当日、JKUAT日清食品の社員によるインスタントラーメンの試食会が予定されていましたが、残念ながら連日の雨で、マンゴト小学校に行く道中の道が塞がれていたため、試食会は中止になりました。近日中に同校で、試食会が改めて行われる予定です。
 
 

写真

来賓の前で歌を合唱する児童
既存の仮設教室
カランジャ区長によるスピーチ
チェグエ国会議員の代理、ムブグア氏によるスピーチ
支援を表明するカマンデ国会議員
寺田大使によるスピーチ
左から右へ:カランジャ区長、チェグエ国会議員、寺田大使、カマンデ国会議員
鍬入れをする寺田大使

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寺田大使から学校関係者に、84,745米ドルの小切手が手渡される様子(左から右へ:カマンデ国会議員、カラバ校長先生、寺田大使、カリウキ議長)
寺田大使・カマンデ国会議員と記念撮影を行う学校関係者