草の根・人間の安全保障無償資金協力贈与契約署名式

令和2年2月17日


2020年2月17日、草の根・人間の安全保障無償資金協力の贈与契約署名式が在ケニア日本国大使館で執り行われました。堀江良一大使と人間開発国際機関、カカペル聴覚障害特別支援学校、オガンデ知的障害特別支援学校及びクラウド・アカデミーの代表者が贈与契約に署名しました。

人間開発国際機関は、2011年に設立されたローカルNGOであり、ケニア南東部のキトゥイ郡の農民グループを対象として農業技術の普及やマイクロファイナンスの提供等を実施しています。同団体は日本政府から約635万円(57,775米ドル)を受け取り、キトゥイ郡における小規模農家の収入向上のために養鶏センターの建設と技術研修を実施する予定です。

カカペル聴覚障害特別支援学校は、ケニア西部のブシア郡テソ北準郡にある聴覚障害を持つ児童のための小学校です。同校は約1,230万円(111,825米ドル)を受け取り、生徒131人のために男子寮と女子寮の建設等を行う予定です。

オガンデ知的障害特別支援学校は、ケニア西部のホマベイ郡ホマベイ準郡にある知的障害者のための学校で、7歳から25歳までの生徒224人が校内で生活しながら学習しています。同校は約1,232万円(112,005米ドル)を受け取り、寮2棟、学校の外壁、トイレを建設予定です。

クラウド・アカデミーは、バリンゴ郡東ポコット準郡にある男女共学の小学校で、生徒249人が在籍しています。同校は約882万円(80,189米ドル)を受け取り、女子寮を建設予定です。本事業により女子生徒80名が長距離の徒歩通学をしなくてもすみ、学業に専念できるようになることが期待されます。

これらの案件を実施することで、小規模農家の収入が向上し、生徒の学習環境が改善され、1,000人以上の人々が恩恵を受けることが期待されます。
 

堀江良一大使と人間開発国際機関の代表者


堀江良一大使とカカペル聴覚障害特別支援学校の代表者


堀江良一大使とオガンデ知的障害特別支援学校の代表者


堀江良一大使とクラウド・アカデミーの代表者